「アイドルヲタク=不幸」だと思う人。3分だけ僕に時間をくれませんか?
昨日Tweetで見たんだけどまたこういう記事がでましたね。
要はお金ないのに無理して貢いでるとか、ストーカー行為に走ってるとか。
正直言ってもいいですか?
僕は一度もこういう人に会ったことがないです。
諸事情で行けなかった時期もあるけど、二年間最低週1で地下アイドルのライブに通ってて、一度も会った事ないしストーカー、見たことないなぁ。
いや、あるでしょう、どっかには。そりゃあるでしょうね、人間だもの。(みつr
でもそのヲタクのストーカーの基本統計量って我々が普通に暮らしている中で起こっている数値と同等程度だと思うんですよ。
僕はキャバクラ興味ないから行ったことないけど、長く生きてるんでそういう知り合いは何人かいましたよ。キャバ嬢ってやつです。
なんだかソッチのほうが大変そうだなと。休日まで連絡くるんですよ。お前他の男といるんじゃねーのか?とかつって。めんどくせーとか言って返してるの横目で見たりして。
キャバ嬢のストーカー被害はマジで多いです。ここ数値だせるならデータ一個でどーん!と論破できるんですけど、そういうのないからあくまで体感ですけども。
でもつまんないじゃないですか。記事にしても。
ドルヲタが破産したりストーカーしたりするほうが面白いんですよ、世間って。
もう一回言いますけど僕は一度もそういう人に会ったことないですけどね。
僕がオフ会と言われる、つまりメンバーと外で交流できるイベントに参加したときの話なんですが、お開きの後、メンバーが先に駅に向かったんですよ。
んで僕らはしばらく外で時間潰すんです。ドルヲタにとって無銭接触と言われる行為はご法度なので。20分くらいかな?過ぎてから駅入ってエスカレーター上がったんです。
そしたらまだメンバーがホームのベンチに座ってたんで、先頭のヲタクが「おい!引き返すぞ!」って隣の下りエスカレーターにそのまま乗ったんですよ。
大勢のヲタクがただ、エスカレーター登って降りるという行列の光景になんだか笑っちゃったんですけども、
こいつらカッコいいなと。
どうですかね、同じ中年のおっさんたち。たまたま外で見かけた飲み屋のねーちゃんに「よう!」とか言ってない?あくまで仕事用なのに、勘違いして勤務時間以外にしつこくLINEとか送ってない?大丈夫?
別に僕はキャバクラよりアイドルの方が良いって言ってるんじゃないんですよ。
キャバクラは色恋を夢にした商売だし、アイドルは色恋だけでなんとかなる世界でもないし、そこを並べて云々って言ってるんじゃない。
ストーカー問題だの、破産問題だのって言うならもっとヤバイところあるんじゃない?って話です。
人って自分の理解できない世界に合理的な説明が欲しくなるんですよ。
僕らアイドルヲタクってある意味少し不透明な世界の理解しがたい人種だと思うから分からなくもないです。
でもですよ、ちょっと前に流行ったけど、ツイッター上でアホなことして事件になる例が5件続いたからって、おっさん共が「今の若者は」みたいに語る論調、全然アカデミックじゃないじゃないですか?
だってのこりの15歳~24歳の12,259,995人はそんなことしてないんですから。なんか意味あるんですか?そういうクラスタ分けするのって。
時々思うんですよね。
こう、駅でイチャついてるカップルいるじゃないですか。大抵ブッサイクなんですけど。いや僕もブッサイクですけども。
イラッとするしマナー悪いなって思うじゃないですか。
でもですよ、彼らが感じている幸福度ってメーター振り切ってるんですよね。確実に。
自分はそういう至福の瞬間って人生において一体何回くらいあったのだろう、あるのだろう?って。だって生きるってそういう事じゃないですか?そういう事があればこそ、頑張れるんじゃないですか?
それが僕らにとって、アイドルってだけの事なんですよ。
駅のカップル同様、キモチ悪い!って思ってくれて全然いいんです。共用できない価値観は山ほどある。
でも、僕がフォローさせてもらっている300人ほどのヲタクのTweetはいつもキラキラしてるんですよね。だってメーター振り切ってるんですから。
そして僕はアイドルにも彼らヲタクにもいつも救われてるんですよ。
生きてるんです。僕ら。
宇都宮発、Lucie,Tooって本当に次世代バンドなの?
アイドルかっての。
ものすごく好きでよく聴いてるんですよね。ルーシートゥー。
Lucie,Too - Lucky
だから、アイドルかっての。可愛すぎるでしょ。
ガールズバンドってもっとなんか闇っぽいとこあるじゃないですか。全然ガーリーじゃないというか。
まぁ、だから次世代バンドとかって言われてるんでしょうけど。
私たち、なんにも知りません、から一年で火がついたLucie,Tooなんですけど、もともと「オルタナティブ」ってこんな感じが多かったんですよね。
オルタナってジャンルが出始めの頃は、アメリカの白人ってガチで、ハードロック、ヘヴィメタくらいしか聴かなかったんですよ。
だからレコード屋とかいくと、Rock・Hard Rock・Heavy Metal・Oldies、くらいしかジャンル分けされてなかったんですよね。
そんで、Lucie,Tooみたいなどれでもないバントは全部「Alternative(別の)」っていう、物凄く雑なジャンルに一緒にされて陳列されてたんですよ。
グランジとかメロコアってジャンルが出来たのはもうちょい後のことで、要はそれらも、90年代当初は一緒にされてたんですよね。
グランジのNirvanaもハウスのSaint Etienneも同じSub Popだし。
で、Lucie,Tooみたいなバンドも沢山あったんですよ。で、そういうバンドっていまだにちゃんとしたジャンル名がないんですよね。だからオルタナかなって。
ネオアコとかアノラックとかって言えばそうなんですけど、丁度さっきSub Popの新人Rolling Blackouts Coastal Feverのアルバムが出るというニュースを見て
Rolling Blackouts Coastal Fever - Talking Straight
ああ、懐かしい音だなと。
90年代にアメリカでこういったジャンルに火がつく前の80年代はイギリス/スコットランドのインディーズに多かったんですよ。こういうの。ニルヴァーナがカヴァーして一躍有名になったヴァセリンズも、どちらもSub popだけど、そもそもスコットランドの53rd and 3rdだし。スコットランド、寒いから割とアノラック着てたミュージシャン多いんですよ。だからアノラックとも言うんですけど。
で、狂ったようにその辺を買い漁ってたんですけど、どれも「昨日楽器はじめました!」みたいなヘッタクソばっかりで、雑誌みたいに連発される7インチをわくわくしながら漁ったものです。
だからLucie,Tooが「なんも知りません」っていうのも、こういう音になるのかな?とも思うし、逆にいきなり火がついたことから、この辺の音を上手くやってる大人がいるのかな?とも思うし。
まぁどっちでも良いんですよ。僕は彼女らみたいなピュアな音が大好きだから。
次世代だろうとなかろうと。
最後にそういった英国のレーベルの一つ、Sarahの歌姫、Heavenly、置いてきます。
Lucie,Too最初に聴いたときになんとなく
思い出したので。ではでは。
Heavenly P.U.N.K. Girl
古着屋さんでよく見る米軍の迷彩の種類について。
数ヶ月前、ライブ会場で知り合ったアパレルの人と何故か迷彩の話になって、
「Blogとかないんですか?」と言われたので、やっとこうして書き出してみてるところです。ほぼ私信みたいな日記ですけども。
・前提として知っておいてほしいこと
基本的に軍で採用される迷彩柄に正式な名前はありません。全部一括して「カモフラージュ」と呼ばれます。例えば通称ジャングルファティーグと呼ばれるこちらのジャケットには
「コート、男性用、綿、防風、ポプリン、オリーブグリーン、アーミーシェイド107」と書かれてあって、長げぇな、
で、このジャケットの迷彩バージョンには
「コート、男性用、カモフラージュ、コットン・・・・・」
と書いてあります。僕らが「◯◯カモフラージュ」とかって呼んでいるのは、あくまで軍人やマニアや一般人が勝手に名前つけて様々な呼び名で呼んでるだけです。なので今回は日本での通称と、アメリカでの通称の二点記載する予定です。
タグ出したついでに一つ余談なのですが、その下に「DSA 100 70-C 0475」とありますす。んで100の次の数字が製造された年を表してます。なのでこのジャケットは1970年製、上のジャケットは1967年製ということがわかります。ちなみに80年台以降は「DLA」と表記されますが、あとは一緒です。理由は、国防補給局(DSA)が組織拡大により国防兵站局(DLA)に名称変更されたためです。SupplyがLogisticになっただけです。
1990年製のニットキャップですよ、ってコトですね。
これ、結構古着屋さんで実物かレプリカか、また何年頃の服なのか、簡単に判別できるんで知っておいて損はないです。もっと古い服はスタンプとかガーゼのタグとかで「1945」とか書いてあるんでわかりやすいんですが、ほぼ消えちゃってる場合が多いです。
では本題に行きましょう!尚細かいマニア的な説明はなるべく省いて、あくまで古着好き向けに書いていきます。あきるから。
1942年 邦・ダックハンター / 米・Frog Skin
米軍が正式採用した最も古いカモフラージュです。リバーシブルで裏は秋のパターン。ただドイツ軍の迷彩に似てしまったため、誤射を避けるために日本軍のいる南方のみで使われました。バカなの?
このパターンは戦後、ハンティング用にスポーツメーカー等が使用したため、ダックハンターとも言われています。古着屋さんにあるダックハンターはだいたいがこの民生品です。
1953年 邦・ミッチェルパターン / 米・Mitchell pattern
当時の米軍のヘルメットM1、M2はあまりにも形状が特徴的だっただめ、塹壕からひょっこり出た頭を目立たなくする必要がありました。そこで採用されたのがミッチェルパターンのヘルメットカバー。葉っぱだよね。これも裏返すとブラウン系になります。この生地で作られた民生品のジャケットとかもたまに古着屋さんで見かけたりします。
こういうのとか可愛いよね。生地は本物です。
1967年 邦・リーフパターン / 米・ERDL pattern
リーフ(葉っぱ)というなら前記のミッチェルのほうが葉っぱっぽいと思うのですが、由来は謎です。一つ言えるのはこの迷彩は、1948年にERDL(技術研究開発所)という所の迷彩デザイナー、ジョン・ホプキンス氏によってデザインされた、ヴァインリーフ、ミッチェル、そして研究所の名を冠したこのアーデルパターンの3つのうちの一つで、ちょっと紛らわしい理由から研究所の名前と迷彩パターンが混同されて、採用されなかったハズの「リーフ」という言葉で解釈されたのかな?と。
ちなみに発音はERDL=アーデル、と読みます。米英語は略語三文字はアルファベットで、四文字は続けて読みがちという文化があります。(JAL→ジェィエーエル/ASAP→エィサップ)もちろんイーアールディーエルも間違いではありません。
そしてこのパターンには二種類あって、写真左側の通称グリーンリーフ(初期リーフ、ローランド)、そして通称ブラウンリーフ(後期リーフ、ハイランド)。何故に呼び方が統一してないのかと言うと、そもそも何故2パターン存在するのか理由が不明だからです。
1967年といえばヴェトナム戦争本格突入期で、支給されたそのほとんど全てがグリーン系だったのですが、戦後から徐々にカーキ色のパーターンに変更されていきました。中にはミックスされたこんな過渡期のものもあります。
さて、コレには二説あって、迷彩のデザイン自体1948年にされているんだから、需要の大きかったヴェトナム向けのローランド(低地)パターンがまず優先的に製造されたんだ、とする説と、一度染料に関しての見直しがされたとする、初期、後期説。(本当はもっとある)
まぁマニアじゃない人からすれば、ホントどうでもいい話なので、それぞれグリーンリーフ、ブラウンリーフと呼ぶのが妥当でしょうね。ERDLは日本だと通じない場合があります。ちなみに上記のとおり、戦場で使われたのはグリーンがメインなので、価値も値段もずっと高めです。
1981年 邦・ウッドランド / 米・M81 Woodland
先のERDLパターンは遠くから見ると細かすぎて意味がないって理由で、パターンをそのまま引き伸ばしただけっていうウッドランド迷彩が採用されます。多分、古着屋さんで一番目にする迷彩です。
ちなみにですが、後に採用された砂漠用迷彩、通称チョコチップには、石ころが書いてあったのですが、
すぐに石ころのない通称コーヒーステインに変更されています。
学べよ。石ころ居るか?
別枠1958年 邦・タイガーストライプ / 米・Tiger Stripe
今でも米兵に人気のパターンなんですが、何故別枠にしたかというと、タイガーストライプは歴史上一度も米軍に正式採用されたことがないからです。出回っているタイガーは戦場で使われたものも含め、全て民生品です。
経緯を説明するには、まず一般的なアメリカ陸軍特殊部隊(Special Group/通称グリーンベレー)の間違ったイメージを壊さなきゃいけないんだけど、当時のグリーンベレーの任務は12名のチームで現地の山岳民族700名を訓練して一つの大隊を作り上げることでした。グリーンベレーは脳筋弾幕サバイバル野郎ではなくて、インテリエリート教官集団です。
補足なのですがヴェトナム人と呼ばれる殆どの人がもともと中国人です。中国から南へ越えた場所であることから越南(ヴェトナム)と名付けられました。山岳民族とはそもそものヴェトナム現地民であり、中国の進攻により山岳部へ追いやられた人びとの事で、もともと中国系ヴェトナム人に恨みがあったわけです。米軍はコレを利用しました。
そして主な作戦は、北ヴェトナム軍がこっそり作った隣国タイ、ラオス、カンボジアを通り抜ける通称「ホーチミン・ルート」の破壊活動でした。当然戦争とは関係のない他国なので、米軍は正規部隊を送れません。そこで現地兵からなる特殊部隊が任務にあたるわけですが、彼らも、なるべく米軍とはわからない装備が必要だったわけです。
そこでMDAP(相互防衛援助計画)の名のもとに、南ヴェトナム軍の通称シーウェーブ迷彩をベースに、主に日本の沖縄でタイガーストライプが生産されました。沖縄には第1特殊部隊の基地があって、そこから現地で第5特殊部隊に編入されるという経緯があったので、意外にも特殊部隊の被服は日本製が多いです。
ぱっと見、真ん中の山岳民族の上着が南ヴェトナム製、それ以外は全部沖縄製です。パンツは金色に退色する通称ゴールドタイガー、後ろの米兵の上着が銀色に退色する沖縄第三ロット通称シルバータイガー。おそらく他のは全部ゴールドタイガー。変な話、退色しないと区別難しいんですよ、タイガーって。
一番古着で見るタイプが通称ジョン・ウエインタイプなんですが、「∈」みたいなパターンが特徴なんですよ。でもそれがないんで。
ジョン・ウエインタイプタイガーストライプ
・・・という経緯からタイガーストライプに関しては何を本物とするのか?というそもそも論があるわけで、人気の沖縄製の当時物が欲しくても、非常にできの良いレプリカが出回っているので無闇に高額なものは手を出さないほうが良いと思います。
例えばこの「∈」を登録商標とって生地を製造している「タイガーストライププロダクツ」というレプリカがあるんですけど、
上の当時物と比べて若干茶系の部分の色合いが明るいんですよ。わかります?これでもレプリカとしてはめちゃくちゃ判別しやすい方なんで沼です、沼。
サイズは、山岳民族向けがアジアのMを意味する「A-M」米兵向けが「US-M」といった感じでスタンプされてます。
まぁとにかく、不正規、極秘任務、アウトロー、インテリみたいなイメージがタイガーストライプにはあるので人気なんですよ。単純にパターンがカッコいいというのもあるんですが。
ちなみに現在の米空軍が採用しているABU(エアマンバトルユニフォーム)がタイガーストライプっぽくてカッコいいです。
空軍なので滑走路での作業を考慮してグレー系になってますけど。
だらだらと長くなっちゃった…やだね、ほんとに。
まぁ、ぜひ古着屋さんでお宝さがしを楽しんでください。ではでは。
「アイドルの枠を超えた」に代わる表現を sora tob sakana で表したい。
光の世界から来られた皆様に知ってほしいのだけども、前回の日記有坂玲菜というライブアイドルを知ってもらいたいでも少し触れたとおり、今の地下アイドルの世界はおよそ思いつく限りの音楽ジャンルで埋め尽くされていてそれなりに賑わいを見せている。
例えばアーバンFMで流れていても全く違和感のないAOR代表格フィロソフィーのダンス、メロコアを含むオルタナロックを網羅するヤなことそっとミュート、NYインディーズ宅録女子風ドリーム・ポップをいち早く取り入れた柳沢あやのによるCLOCK & BOTAN、更に疾走感あふれるドリーム・ポップシューゲイザーの・・・・・・・・・(ドッツトウキョウ)、EDMに始まり最終的にはTrapやガバ、ソウル・ファンクまでを取り入れ、ヲタクに一大パリピ勢力を築き上げたSTEREO JAPAN、EDMをより多様にポップ化した唯一無二のフューチャーベースCY8ER、と枚挙に暇がない。ご存知ない方はそれぞれタップしてみて欲しい。そしてちょっと驚いてほしい。
そして僕らはその衝撃に、ついうっかり「アイドルの枠を超えた」なんてこちら側から言ってしまうのだ。
だが地下の住人よ、少し考えてみてほしい。僕らはヲタクであって、つまりは若くて可愛い女の子好きなのである。胸張って言いたかないけど。
だから例えば冒頭のフィロのスなんか音楽として100点な上に、可愛い女の子でさらに100点加算してしまうのだ。十束さんのコスプレ可愛いし、もう無抵抗で100点。
ただ、光の世界の住人にはそれが逆効果の場合が少なくない。アイドルって響きでもうだめという。「う~ん悪かないけどChicとかBNHとかSuchmos聴くわ」って言われがちだ。そしてそれは音楽の造詣の深さとは全く別の、ある意味生理的な話だから仕方のないことなのだ。
だから彼らに「アイドルの枠を超えた」なんて訴えても響かないどころか、馬鹿にされるんじゃないか、と危惧しているのだ。超えてくんじゃねぇよ、つって。ヲタクだからヲタクが馬鹿にされるのはやはり腹立つ。
だから僕は別の提案をしたいと思う。
「アイドルの枠をわざと超えない」sora tob sakanaを。
広告の街(sora tob sakana)演奏動画
まずは演奏を見てもらえればわかると思うけど、ゴリゴリにカッコいいマスロックだ。(小並感)いやでも本当にカッコいいものってこんな感想しかでないよ。
ではこれに四人の中高生アイドルが加わるとどうだろう?
お世辞にも上手いとは言えないかもしれない。どこか不安定な上に伸びきれてない。今の時代、いくらでも編集して音程合わせて、AutoTuneできるはずなのに。
でも僕はこのままが好きなんですよ。だってこれこそアイドルにしか出来ないことじゃないですか?
あえてストレートに届けられたこの青春期の少女の声の透明な清々しさが、
どこか夕暮れの放課後、音楽室から聞こえてくる合唱部の練習のような生生しさが、
遠くに置き忘れてきてしまった郷愁にも似た甘くて苦いノスタルジーをチクチクとくすぐるり、心地よい胸苦しさを僕に与えてくれるのだ。
考えすぎか?だまれリア充、こっちはいろいろ背負ってんだ、邪魔すんな。
僕はアイドルヲタクだから、アイドルはとことんアイドルらしくあっていいと思ってる。枠なんか飛び越えなくっていい。けれどもアイドルらしさは、作り笑顔をバラまく以外のもっと、あらゆる手段があってもいいと思っている。
その多様な表現の一つでも誰かに刺されば、そうしてそれが、色々な形で地上に届けられて、もっと多彩なアイドル文化の楽しみ方が、広がっていけばいいのにな、と思っています。
「sora tob sakana めちゃくちゃ爽やかで心地よいよコレ。アイドルだけどね!」ってお勧めしてみてください。
では。
Six Pence None The Richer-6ペンスよりも価値のあるもの
どうも。ヲタクです。
若い頃にちらほらと海外をふらついてたんですけども、最終的には観光名所とかも行かず写真も余り撮らなくなったんですよね。なぜかというと思い返してみたら、誰かに親切にしてもらった、とか誰かに気に入ってもらえた、とかそういった思い出のほうが鮮明に残るんですよ。いろいろ有ったけど来てよかったなって。
なんでこんな話をしているのかというと、ついさっき海外の地下アイドル仲間から僕が英国ロック好きということで膨大な彼のお勧めリストをもらったのですよ。
僕の座右の銘ってほどでもないんだけど、好きな言葉に「Six Pence None The Richer」ってのがあります。貧しい男の子が父親に6ペンスをねだるのですが、彼はそのお金で父親へのプレゼントを買って渡す、というキリスト教ベースのナルニア国物語の一説なんですけど、この「6ペンスより儲かったわけでではない」って言葉、逆説的に「・・・でももっと大切なものを得たのでは」という意味だと思ってるんですよ。
彼と初めて合ったのはゼアゼアゼアーズというライブアイドルのライブ後物販。いわゆる「チェキタイム」なんですけど、たまたまその日時間が余ったかなんかで、全員とチェキ取れる設定になったんですね。
けれどもチェキ券4枚必要で、彼は3枚しかなかったんですよ。もちろん日本語わからない。順番は目の前まで迫ってる、時間もない、ってことで急いでチェキ券買いに行って彼に上げたんですよ。それ以来仲いいんです。いまはアメリカに居ますけど、
他のアイドルのメンバー卒業の時の夜中のやりとりで仲の良さとヲタク的熱さはわかってもらえるとおもうんですけど、
とっさのスマホ打ちなので僕の英語の拙さやミスには目をつむってもらうとして。
彼が僕のために作ったスプレッドシートはおそらく何時間もかけて作ってくれた特別なものでした。まさに「チェキ券・ノン・ザ・ リッチャー」なんですよね。
僕は自分の経験から、国籍、宗教問わず、日本に来てくれた外国人には、来てよかったなって思って帰ってもらいたいんですよね。そしてそれが結果的にこういう心豊かなやりとりに繋がるのであれば、お互い楽しいよね、って思ってます。
ではでは。
New Found Glory Kiss Me(Six Pence None The Richer cover)
「ノルウェーの森」がノルウェーの森ではなかった事について語りたい。
ビートルズの有名な楽曲「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」の邦題及び和訳である「ノルウェーの森」というのは実は誤訳で、正しくは「ノルウェー産の木材」てあることは既にちょっとファンの間では有名な話である。知らなかったら明日自慢して下さい。へぇ~~~つって。
I once had a girl
or should I say she once had me
She showed me her room
Isn't it good, Norwegian wood
いつかぼくには ひとりの恋人がいた
彼女の部屋は ノルウェーの 森の中
みたいに前まで訳されていた。
でも今は
かつてある女性が僕に魅かれ付き合っていた
その逆だと言うべきかもしれないが
彼女は自分の部屋を僕に見せてくれた
ノルウェー製の家具なんだけど素敵でしょ?
ってなっている。まぁ家具でもないんだけど。
この曲そもそもヤれると思ってた男が、ヤラせてもらえず拗ねる。ってだけの曲なんだけれども、なぜタイトルを"Norwegian Wood"にしたかについて、ポールは以下のように語っている。
「ピーター・アッシャーは部屋の内装をすっかり木造にしていたよ。多くの人が木材で部屋を飾り付けていたんだ。ノルウェー産の木材、松の木のことだよ。安物の松材さ。でも「安物の松材」じゃタイトルにならないだろ?」
調べたところ当時のイギリスの中流家庭以下でノルウェー産のウォールパネルが流行していた。ウォールパネルってのはこういう壁のことだそう。
で、当時のポールがこういうクラスタの人間を嫌いって思うその感覚って、もう僕らじゃわかり得ないと思うんですよね。当時の空気感って。
例えば、「インスタ女子」って言葉が出てくるJ-POPがあったとしたら、だいたい僕らはその子がどんな子か想像がつく。不思議と。んで多分小馬鹿にしてんだろうなと。でも僕が50年後のブラジル人とかだったら「インスタント、すなわち即OKな女の子」なんて訳を見ても多分すんなり信じるだろうなと。
多分50年前に「ノルウェーの内装とかいって気取ってるけど松の木じゃんそれ」ってジャンルの女子がいたんでしょう。知らんけど。僕は注文の仕方もわかんないし並ぶの嫌いだからスタバ行かない派です。
で、この件に関して村上春樹氏がものすごい言い訳してるんですけど、僕はなにも言い訳する必要ないと思うんですよね。当時誰もが、「ノルウェーの森」という誤訳と牧歌的な曲調に何かしらのファンタジーを夢見ていたのは事実なんだし。
ということでノルウェーの森に思うことでした。
有坂玲菜というライブアイドルを知ってもらいたい
今日はみなさんのイメージを壊したい。
メディアというのは客商売である。すなわちお客、つまりあなたや僕のような一般人が望んでいるものを提供するのが理念である。だからお客が「中年アイドルオタク=どこかに問題を持ったモテない独身男性」と言うイメージを画面越しに望んでいるのであれば、メディアはそれを提供するまでである。
しかし僕も全くもってその通りのステレオタイプなので否定したいのはそこではない。そのイメージに付随する地下アイドルのイメージ像、「メジャーってほど可愛くない、素人みたいな芸の、ヲタクに媚びる少女」というこの部分をぶっ壊したい。
だがしかし、いくら僕がここでそれを語ったところで、それはただの熱狂的な信者の妄言に過ぎない。説得力がない。
だから代わりにTHERE THERE THERES/ゼアー・ゼアー・ゼアーズというグループの「有坂玲菜」というライブアイドルを皆さんに知ってもらいたい。彼女を見て、地下アイドルのメディアイメージを壊してほしいのだ。
ちなみに僕もそういったイメージを持っていた一人だ。だがちらっと見たライブ動画で少し違和感を感じて2年前に直接見に行って素直に思ってしまったのだ。
美しいのである。
この一瞬を切り取った写真からでもどれだけ全力で表現しているかが見て取れる。そして轟音のラウドロックの中で狂った様に舞い、歌い、叫ぶ彼女は息を飲むほどに美しいのだ。
彼女が一般的なメジャーアイドルと比べて、可愛いか可愛くないかは個人的な好みの問題だからお任せしよう。推しとしては正しい発言では無いかもしれないが、それが現実だから仕方ない。もちろん僕の答えは一つなのだが。
ただし、
彼女は儚くも猟奇的に美しい。その部分は絶対に譲る気はない。
そしてそれは根拠のない美しさではない。「何故どれだけ頑張っているかを一切口にしないのか?何故辛いとか苦しいとかの言葉でファンに共感を求めようと一切しないのか」という僕の問いに対し、
「それはステージを見てもらえれば伝わると思うから」
と一言で切り捨てた強い信念を持つ、人間そのものの美しさなのだ。だから僕は尊敬も込めて彼女を「地下」ではなくて「ライブアイドル」と呼びたい。
地下のほうが地上よりもパフォーマンスが優れていると言いたいのではない。楽しみ方、感じ方は人それぞれあってこそ良い。僕はただ、こちらの想像の遥か上から圧倒してくるアイドルが地下にはいるんだぞ、ということを言いたいのだ。
初見の方は一曲だけでもいいから是非見てほしい。何なら20秒でもいい。その20秒であなたが何も感じないのであれば、僕はもう世の中の何をもお勧めできる自信がない。
もちろんインディーズのアイドルなのだから、親しみやすさ、距離感の近さを僕も十二分に楽しんでいる事は素直に認めたい。気持ち悪いと思ってくれてもそこはそれで構わない。
ただしそれはこの媚びない真っ直ぐな瞳と、不思議と調子のずれた会話に直接触れてからにして頂きたい。
では、ライブ会場で。
THERE TEHRE THERES-ライブスケジュール
※Blog制作にあたり
有坂玲菜/TTTs (@rere_TTTS) | Twitter
としひろ@遊び人 (@toshihirooww) | Twitter
さんの写真、及び
さんの動画をお借りしました。お礼申し上げます。
追記