なんでも『ゴスロリ』って言うと気分を害する人がいるよ、というロリィタファッションの話。
ゴスロリという言葉が一般的に定着して久しいけれどカナリ定義が拡大解釈されていて、中にはこんなただのフレンチメイドまで「ゴスロリだ」と言われる始末です。
いや別にね。どうでもいいと言えばどうでもいい事なんですけどもね。言葉というのは常に意味合いが変化して行くものだし。
ただ、「ゴシック&ロリィタ」を本気で愛している人は、服装はもちろん生活や思想そのものが「ゴスロリ」なわけで、上のようないわゆる「夜の男性のお供」と一緒にされるのを非常に嫌がるわけですよ。まぁハロウィンも近いことだし、ゴスロリという言葉を使うなとは言わないですけども、相手を見て考えないと小馬鹿にしてると思われるので注意してください、というBlogです。ついでにちょっとゴシックロリィタの世界をご紹介しましょう。
・ゴシックロリィタ
ゴスロリとはゴシックロリィタのことです。ゴシックの解釈はいろいろあるとは思うんですけども、ファッションでは主にに教会的な、もしくはそのまま修道士のデザインをコンセプトにしたものを指します。ロリィタ(ナボコフの小説もしくはそれに準じたロリータコンプレックスと区別するために「ロリィタ」と表記される場合が多い)はロココ調が基本コンセプトなのでワンピースやジャンパースカートの裾をパニエ(チュチュのようなスカートを広げる被服)の二重、三十履きで広げるスタイル。
※18世紀のロココスタイル
つまり2つが合わさって初めて「ゴスロリ」なわけです。
で、こういった被服は他のブランドと合わせるのがほぼ不可能な上に、髪型やメイクも特殊で、一度この世界に入り込むと生活様式までそこに合わせないといけなくなってきます。決して安上がりに出来るものでもないし、それなりにポリシーとプライドをもったひとも多いので、メイド服と一緒にされるなんて論外だと思われます。
ちなみにですけど安易に十字架やらよくわからない文字がやたらプリントされたものも広義で「ゴスロリ」と呼ばれることもありますけど、どっちかと言ったらゴスパンかな?と。ゴシックロリィタはもっと上品で気品があると僕は思ってます。
ブランドで言えば、Moi-même-Moitié
もしくはMIHO MATSUDA
それ以外は僕は「ゴスロリ」じゃないとすら思ってます。割と本気で。
ちなみにロリィタ好きの人は「ブランド」ではなくて「メゾン」といいます。
・ロリィタ
上で説明済みですので省きますが、JSKだけ着て「ロリータだよ!」ってのは多分認められません。パニエは二重、三重が大前提です。
ブランドでいうとBABY,THE STARS SHINE BRIGHTが定番です。
写真の土屋アンナさんは前バッスルのスタイルですけど、僕は後ろバッスルのJSKとか好きですね。どうでもいいですね。うん。
例えば不思議の国のアリスや赤ずきんちゃん等、童話の世界をモチーフにしたものも定番です。
※ おとぎの国の赤ずきんちゃんジャンパースカート
・白ロリ/黒ロリ
あえて全身真っ白、もしくは真っ黒で揃えるロリィタスタイル。ゴシック要素はなく、あくまでガーリィなロリィタ要素のみなのでゴスロリではありません。
・甘ロリ
サックスやピンク、派手目の柄ものにリボンやビーズなんかをあしらった、とことん少女趣味なあまあまスタイル。
代表ブランドとしては、Angelic Pretty(アンジェリックプリティ=アンプリ)
・クラロリ
クラシカルロリィタ。本来少女趣味なロリィタをもっと大人っぽくクラシカルにしたスタイル。一見矛盾に見えるかもだけど、ロココが源流と考えると一番自然なスタイルかもしれない。
代表ブランド、Mary Magdalene
しっかりとボンネットと合わせる人もおおい。と思う。
ちなみにですけど、ゴシックにも、王子系、退廃ゴス、ゴシックパンク、和ゴス、等いろいろありますけど、面倒なのでこの辺にしておきます。
まぁこういうのを全て理解する必要はないんですけども、少なくともそれなりにお金や時間や気構えが必要なジャンルであることは理解していただけたかと。
なので安易なコスプレと一緒にされると非常に気分を害されるので気をつけてくださいね。
ではでは。