「なろう系」に学ぶ、音楽の良し悪しは絶対にある論
なろう系とは
ここ数年、深夜のヲタク向けアニメで「異世界モノ」が流行っている。いや元々異世界モノはあるのだけれど、僕が言っているのはいわゆる「なろう系」と言うやつだ。 なろう系とは「小説家になろう」に投稿され、人気を得てラノベ化→アニメ化された作品を揶揄して言われる言葉だ。どれもコレもがテンプレのように
ニコニコ大百科より
- 主人公が何らかの理由で異世界へ転生・転移する
- 序盤で主人公がチートと呼ばれるほどの力を得る。努力を必要としないことが多い。
- ありふれた知識、能力でも異世界では英雄に等しい活躍ができる
- ゆく先々でヒロインを助けてモテてハーレム作り
- とにかく作品名が長く、作品名だけで内容がわかってしまうことが多い
深夜アニメは三ヶ月で1期が終わるのだけれど例えば4期前から観ると
神様の不注意によって死んでしまった望月冬夜は神様によって異世界へ蘇らせてもらうが、神様が罪滅ぼしにと蘇る前に、スマートフォンを異世界でも使用可能にしてもらい、その力でめちゃくちゃ強くなっていろいろ人助けてモテる。中盤からスマホ関係なくなる。
ちなみに某掲示板で「主人公の名前すらわからない」→「スマホ太郎じゃなかった?」から通称スマホ太郎
オンラインゲームの下請け会社に勤める鈴木一郎は、唐突に異世界の荒野で目を覚ます。視界には見慣れたゲームによく似たユーザーインターフェイスが。これは夢かなどと考えているとレベル50の敵が300体程現れ攻撃される。しかし、初心者救済システムの流星雨(三回分)で一体を残し倒してしまう。それによりレベルは310。その力でめちゃくちゃ強くなっていろいろ人助けてモテる。
通称「デスマ次郎」
「クロスレヴェリ」というMMORPGにて、魔王と恐れられていたディアヴロ(坂本拓真)。 ある日、眠りから覚めるとそこは見慣れない場所・・・そしていきなり2人の女の子にキスをされ異世界に召喚されたことを知る。ゲームの強さがそのままの強さで、その力でめちゃくちゃ強くなっていろいろ人助けてモテる。
・・・・もうね。最初の設定だけ思いついてしまえば2話以降は小学生に書かせても成り立つんじゃないかと思うようなしょうもない展開。むしろ2話以降全部取り替えても誰も気が付かないんじゃないだろうか。
体よく小説やアニメの形をとって小奇麗にしてるけど、要は昔の青年誌の裏表紙にあったコレ。
真ん中のおっさんが主人公、両端が異世界の美少女に変わっただけ。情けない話、どうも男の願望というのは時代とクラスタを超えても一緒のようだ。金、力、女。ああなんとも情けないでござる。
で、コアなアニメヲタクからコテンパンにバカにされてる「なろう系」だけれども、僕は嫌いなのかというと、結構大好き。当然こんなモノが以前紹介した「まどマギ」なんかとくらべて質が同じなわけなく、ゴミと宝石くらい違うのだけれども、朝から高級ステーキは無理だからパンが良いときだって僕にはある。そういうもんだ。
例えるならば水戸黄門とか遠山の金さんのような古典を見てる感じ。頭空っぽでテンプレを楽しみたい時もあるのだ。実際のところ、なろう系の主人公は最初は10代だったのにどんどん高年齢化していて、いまアニメでやっている『転生したらスライムだった件』で言えば主人公は37歳である。おっさんも癒やしと夢がほしいのだ。
音楽にも質の良し悪しは絶対にある
今までブログで散々いろんな音楽の話をしてきて、場合によってはDISとも取れる話もしてきた。「音楽は好みの問題」のような感じでお茶を濁すのが1番無難だとも思っていたけれども、例えばあなたが宇都宮に行ったとして
A「宇都宮餃子というお店が1番おいしいよ!宇都宮餃子以外行ったことないけど」
B「栃木餃子も美味しいし、宇都宮餃子も美味しい、小山餃子も美味しい、ってか全部美味しい!」
C「栃木餃子は人気店だけど、羽つきというのは単に流行りだから、具の良さで言ったら小山餃子だね。宇都宮餃子は焼き方は最高なんだけれども素材があまり良くない」
という意見の中で、誰の話を参考にしますか?ってこと。僕はCでありたいと思う。じゃないと本当に僕が良いと思ったものに信憑性がない。だから今後も多分嘘は言わないと思う。アフィリエイトやりたくないな、っていうのは閲覧数稼ぐために流行りに乗ったりしたくないのもある。好きなことを好きに書きたい。趣味だから。
音楽にも「寝起き10秒で作ったんじゃないか?」ってくらいのテンプレ通りの質のものが溢れている。音楽の質に良し悪しは絶対にある。ニコニコ動画に投稿された中学生の作品と、クラッシックの作曲家が生死を掛けて生み出した作品が、同じ質なわけがない。
音楽の趣味なんかアイデンティティになり得ない
・・・・で。ここからは僕がなろう系を好きなように、完全に好みで良いと思っている。問題なのは、まるで宗教のように何故か音楽に関して好みで争ったり、なんなら人格まで否定されたりする事があることだ。
誰が何を好きであろうと、そんなもんは餃子の好みと対して変わらないのだ。文字通り、音楽の趣向は英語で「taste of music」という。I like your taste of musicー君の音楽のセンスすきだなー。の程度なのだ。
逆を言えばいい音楽を知っているからって、別にその人が偉いわけでもないし、たまたま同じ餃子が好きってだけの話で。
だから今後僕は好きじゃない音楽の話もするだろうけれども、決して怒らないでほしい。僕はなにもその人やファン自体を卑下するつもりもないし、逆を言えば、そういう楽しみ方を出来ない僕の方が損をしている、とすら思っている。人生なんでも楽しんだ方が勝ちなのだ。
殺されることを覚悟の上であえて書くけど、僕はアイドルヲタクでありながら、キラキラ系がめちゃくちゃ苦手だ。
わーすた / いぬねこ。青春真っ盛り
ハロプロ系やAKBなんかにも見られる「ヲタクがここでこう乗る、こうコールする、こうMIXを打つ」という前提で作曲されていて、PPPH(ぱんぱぱんひゅー)といわれるパートがあったり、まぁテンプレなんだけれども、こういうので僕は乗れない。キラキラ系はメンバーが大体超絶かわいくて、フロアもみんなでめちゃ楽しそうなんだけど、陰キャだから僕には難しい。アイドル関連の事は書くと思うけど、こういう子たちは多分今後出てこないです。ごめんね。
最近の邦楽ロックの傾向もテンプレであふれている。恥もプライドも捨てて、メーター振り切っているのが
アイスクリームネバーグラウンド - 「2ステ3フン4ローイング」
流行り全部詰め込んで、お前ら全員踊れ!と。10分で作ったのかな?と。僕はこれじゃ暴れられないや、ごめん。
ってことでいろいろ書きましたが、好きじゃないものは好きじゃないって書くけど怒らないでねって日記でした。それでもいいよ、って人、今度餃子奢るね!ではでは。
関係ないけど最近好きな邦楽ロック最後おいてきますね。
Rei "Tumblin’"
ポルカドットスティングレイにしろ、こういうミュージシャンってすぐに「ポスト椎名林檎」とかって言われるけど、椎名林檎みたいな天才がそう何人もいてたまるか、って思うんだけど。Reiさんは、英国音楽をベースにもってる人なので好きな曲おおいんですよ。かなり。
Reiさん、フレッドペリーめちゃ似合うんですよね。フレッドペリー女子は無条件で好きです。ではでは