秋だし、ボッサ/サンバでも聴こう!(実質冬)
どうもです。
例の自伝風ブログもいいんですけど、やっぱりたまには音楽ネタ書きたくなるので書いてます。
さて、今日はボサノヴァについて少し。
時折な~んも聴きたくない時とかってあるじゃないですか。そういう時に僕はボッサをのんびり聴いたりするんですけど、良くJAZZじゃダメなの?って言われるんですよ。
ちょっといいっすか?JAZZってめっちゃ疲れるんですよ、マジで。
例えばなんですけどもこの前ちょうどTwitterでヲタ友達と話題に上がったのでこちらで。
Bill Evans - You And The Night And The Music
開始から全員で演奏する主題の部分、コーラスって言うんですけども、それが終わった0:50あたりからビル・エヴァンスのピアノソロに入ります。即興です。そして2:30秒あたりで彼がコーラスの一部分を演奏すると、いわばこれが合図となってトランペットにソロの場を譲るんですね。即興で。これがまたクッソかっこいいんですけども、よく聴いてると、4:47くらいでまたコーラスの一部を演奏するんですね。で、それを合図にギターのソロ、6:07でコーラスの一部を演奏すると、最後全員で主題に戻るんですけど、そこが本当にカッコイイんで聴いてみてください。
アルバムタイトルのインタープレイって、それまで例えばベースやドラムがピアノのあくまで伴奏的な位置だったのに対しそれぞれがソロとして絡み合うって意味があって、本当に臨場感と、息の合わせ方まで映像で目に浮かぶくらいカッコいいんですよね。その駆け引きを楽しむのがJAZZだと思ってるんで。
なんだかわかんない意識高い系のラーメン屋で「ちょっとオシャレやろ?」って聴く音楽じゃねーんだよ!と言いたい。僕はJAZZ疲れる。聞き入っちゃうから。
ってことでそだ。ボサノヴァだった。
ボサノヴァってニューウェーブっていう意味で多分ブラジル人からしたら他文化が勝手に付けた呼び名で、知り合いのブラジル人は全部「サンバ」って言ってました。
とりあえず僕が大好きなジョアン・ジルベルトより
Desafinado by Joao Gilberto
この曲「DESAFINADO」というのは音痴って意味で、
僕の音痴を君は笑うけども、君への気持ちはボサノヴァのようにナチュラルなものなんだよ、っていうような可愛い歌詞なんですね。
でもこの人のなんとはない演奏、よく聴くとマジで変態レベル。
ギターで爪弾いているサンバのリズムと歌のメロディが全然ズレてるんですよ。僕の友人のギターリストがコピーしようとして「絶対に無理だこれ」と言ったくらい口と手がバラバラ。音痴どころか、そのズレが本当に心地よくてこの曲は大好きです。
作曲家としてはアントニオ・カルロス・ジョビンの方に軍配があがるんですけど、なんかゴージャスでポップなんですよね。僕はジョアン・ジルベルトの素朴さが好きだな。
素朴といえば映画「黒いオルフェ」で一躍脚光を浴びた、元漁師のルイス・ボンファも素晴らしくって、この人歌えないんで歌入りの曲とかはMARIA TOLEDOって人を迎えて作ってたんですけども、彼ののギターは本当に心地よくって、
Luiz Bonfa - Passeio no Río
この曲は特に疾走感あってものすごく好きです。リオの散歩って意味なんですけど、どんだけ早足だよ、っていう。
さて、ちょっと商業的なボサノヴァに移りましょう。
アメリカのジャズ奏者、スタン・ゲッツとブラジルのジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビンの合作、有名ですけどゲッツ/ジルベルトより。ちなみにヴォーカルはジョアンのかみさん、アストラッド・ジルベルトです。知ってるかもだけど。
Fly me to the moon By Astrud Gilberto
このアルバムの功績でボッサもジャズの一部みたいな認識がいい意味でも悪い意味でも広がったんですけどね。
僕としてはアストラッド・ジルベルトはウォルターワンダーレイというオルガン奏者とのセッションが好きです。
Astrud Gilberto - Goodbye Sadness
自分でアルバムに「ブラジルのNo1オルガニスト」って書くかね?買ったけども。
続いて外せないのがセルメンですね。セルジオ・メンデス&ブラジル’66。
オールナイトニッポンのテーマソング「ビター・スウィート・サンバ」で知られるハーブ・アルパートのプロデュースなんですけども、わざわざ紹介しなくてもいっか、ってくらいドメジャー。
Sergio Mendes & Brasil '66 - Mas que nada
www.youtube.comまぁなんともシャレオツなクールボッサなんですけども、好きは好きです。ただあまりにも耳にするんで、僕はワンダ・ジ・サーを起用したブラジル’65の方をよく聴きます。素朴なんで。
Brasil '65 Berimbau
さて、現代に行きます。
アントニオ・カルロス・ジョビンが「本物」の太鼓判を押したJoyce。本当に心地よくって
www.youtube.com「リオに来たならビールでも一杯おごるわ」みたいなこと言ってんですけど、本当ならマジで行きたい。そんな曲。
他国いきます。
どういう起源かはしらないんですけど、フレンチボッサというジャンルがあって、何故かフランスでもメジャーなジャンルなんですけども、僕が知りうる最古の曲がこれ。
Samba Saravah - Pierre Barouh
映画「男と女」のワンシーンでサントラを担当し、つい先日亡くなったフランシス・レイのアルバムにも入ってるんですけども、この曲だけはピエール・バルーが作ってます。ちなみにこの人、現在東京に住んでます。実はこの日記の日、会ってるんですけどもね。
カヒミ・カリィさんが彼のことを好きで、「私の好きなサラヴァ」というセレクトアルバムを出しています。
Isabelle Antena - Le Poisson des Mers du Sud
www.youtube.comレーベルはベルギーのクレプスキュールですがフランス人です。やっぱフレンチはオシャレ感強めですね。
ってことで長くなるのでこの辺で。本当はもっともっとあるんですけども。
最後に英国音楽好きの僕としては外せないスタイル・カウンシルより。
The Style Council - All Gone Away
ではでは!!