NGTの山口真帆さんの件、問題点を少し別角度で見てみる話
どうもです。
僕は正直AKBグループに関しては無知なので、Z会がどうのとか、いなぷぅがどうのとかはよくわからないし、真相について掘っていけば空想を交えた考察レベルの話になってしまうと思うので、その辺はファンの方々におまかせすることにして、あまり語られていないAKS(AKBの事務所)に感じるベンチャー気質についてお話しようと思います。
そもそもベンチャー企業とは
ベンチャー企業って聞いたことあると思うし少し詳しい人ならスタートアップだのなんだのって事くらいは分かると思うんですけども、具体的に何を目指しているのか?という点で誤解されやすいと思ってるのでおさらいしましょう。
ざっくり言ってしまうと「こういう事やるから投資してね」って企業なんですけど、「こういう事」というのがいわゆるスタートアップで、例えば
日本の漫画を翌日に翻訳して海外にネットで販売する企業やるから投資して
のような話がスタートアップ。ただベンチャーにおいて一番大事なのは実はそこじゃなくて、EXITなんですよね。
海外のマンガファンはX千万人、うち統計的に10%が買ってくれると仮定した場合、二年後の利益はXX億円となります。
という、その最終的な利益とその後の展開がEXIT、M&A(合併と買収)とかIPO(株式公開)とかが一番重要なんですよ。
そりゃそうでしょ、投資家に夢語ってもしょうがないんです。今投資してくれたら何年後かにめちゃ儲かりますよって話が一番大事だし、もっと平たく言ってしまうと、金儲けの手段として何を扱うか?なんてどうでもいい事なんですよ。
ベンチャーやる側も、投資側も です。
ということはつまり、何を扱っていようが、一番大事なのは「数字」ということになります。
ベンチャーというとITのイメージありますけどそんなこともないんです。某巨大モールに必ずといっていいほどある、あのペットショップもベンチャーです。
動物好きの友人が幹部として入社したんですけども、半年で鬱になって辞めてましたね。動物を動物とも思っていない。常に数字の話で病んだそう。
僕もいちおITに少し関わっていたのでベンチャー誘われたんですけども、
「いい車乗って、いい女抱いて、良いスーツ来て、楽しいぜ?」って言われて
なにその地獄みたいな生活?つって断りましたけどね。
ヲタクなんで。
アニメ観て、アイドル観て、カレー食ってれば幸せですわ。
AKSに漂うベンチャー臭
で、僕はAKSに対しての投資グループに関しては調べてないんですけども、IT系ベンチャーに嫌という程つきあわされた経験上、AKBグループのやり方は完全にIT系ベンチャーのそれだなって感じてたわけです。
具体例を上げます
・ユーザーを競わせて課金させる
ゲームアプリ系ベンチャー企業の常套手段なんですけども、いわゆるガチャとかイベントとかを定期的に打って、ユーザー同士を競わせて課金させるシステムです。AKBグループに関して言えば、総選挙システムですね。CD何枚も買わせるっていう意味ないやつ。
・バイラル商法
要は宣伝費を掛けないで宣伝する方法です。ネットで話題にさせるのが手っ取り早い。
この事務所、コレ何回かやってますけどこんなのは常套手段。何億と稼ぎ出す事務所がこんなん気づかない訳がない。わざと似せることでネットで話題になるわけです。そうすることによって普通なら数千万単位でかかる宣伝費が実質ゼロ円なります。
それから坊主にした女の子だったりとか、突然結婚を発表した女の子だったりとか、ああいうのも全部知っててやってます。スポーツ新聞の一面を飾るって、アレ実費だったらいくらかかると思います?
熱烈なファンの友人に、わざと評判下げるようなことするわけ無いだろ、って反論もらったんですけども、そこがネットと熱量のあるファンの不思議なところで、じゃあ実際あれでAKBグループって売上落ちたんですか?って聴くと黙っちゃう。
例え一人の女の子に批判が降ろうと、グループ全体の知名度や利益が上がればメンバー個人なんかどうでもいいって事。
って言う話をIT広告関係の友人に話したんですけども、彼女、後日偶然AKSに営業の仕事があって行ったときに「ネットと炎上を管轄する部署、ありますよ」ってあっさり言われたそうです。 これ書いていいのか悩んだんですけども、一介の営業にバラしてるんだからいいんだろうなって判断で。
まぁファンとしては仕組まれてるっていうのは信じたくはない話でしょうけど、僕も確証あるし、ベンチャーのやり口と付き合ってきた僕からしたらそうだとしか思えなって。
・パッケージ商法
これもゲーム関連の企業にありがちなんですけども「こういうシステムで、こういうイベントやって、こういう感じにすれば儲かりますよ」という流れがパッケージ化されてるんですよね。
AKBグループでいえば、
秋葉原に劇場つくって、こういうシステムで運営すれば、数年後にこうなる。町おこしにもなる。
っていう実績があるので、それを各地方で一つのパッケージとして同じことをやるわけです。当然投資もされやすい。
JKT48が出たときに、「なんでジャカルタ?」って思った方も多いと思いますけども、じつはジャカルタは東京に次いで、都市圏人口が世界第二位です。ついでにいえば、高齢化の日本と圧倒的に違い、アイドルファンになりやすい20代~30代の若い男性が日本の2~3倍近く居ます。
もう一回いいますよ?ベンチャー企業にとって一番大事なのは数字です。
数字が出れば、何を扱おうが、どこでやろうが、関係ないんですよ。
それがたとえ、青春真っ只中の夢を持った女の子だとしても、そんなことは知ったことではないんですよ。
で、ゲームもそうですけどもパッケージ商法には当然ピークから終わりまでも一連の流れであります。そうした場合どうするか?
とりあえず終わりにして一からまたやればいいだけのことです
だってパッケージなんだもん。この意味、NGTファンの方には痛いほど分かるのではないでしょうか?
僕がベンチャーを毛嫌いする理由
まぁここまで語っておいて、理由もクソもないんですけども、僕は一消費者として、企業には夢をもってサービスを提供して頂きたいと思ってます。
企業も、消費者も、Win-Winじゃなきゃならない。買ったことを、関わったことを後悔する、なんて企業がサービスを名乗っていいわけがない。
結論から言えば、AKSは金儲けの手段としてアイドルというジャンルを選んだだけで、アイドル達やファンの心理なんかケアしようとなんか思ってないと、僕は思いますね。他のベンチャーと同じくです。
よく秋元康氏もやり玉にあげられますけど、彼にそんな資質や知識ないと思います。彼はただのキャッチアイコンじゃないんですかね?
裏を返せば態度わるかろうが、ルール破ろうが、数字を出した子が「よい商品」なわけで。
僕らヲタクはアイドルに夢を託すし、アイドルも夢をみんな持っているとおもうんですよ。そういった気持ちを一番大切にしようとしない事務所なんかに僕は加担したくはないかなって思います。
そんな中で孤独にもかかわらず、自分のアイドルとしての夢と信念のために戦い抜いた山口真帆さんに、僕は称賛の拍手を送りたいと思っているし、彼女のような女の子が報われない世界なんかどう考えても間違っているとも思っています。
彼女と彼女のファンには、ぜひとも幸せになってほしいです。
長くなりましたがこのへんで!!
ではでは。