トランプ大統領の件と取りあえず選挙に行けってくらいなら行かない方がマシじゃない?というお話を少ししたい件
どうもです。
僕は面倒くさいので普段も今後も政治の話はしないと思うしするつもりもないんですけど、少し気になることがあったので、僕の政治に対するスタンスというかまぁそんなお話をしたいとおもいます。今回だけ。わかりやすく。
たまにはいいでしょ?
先日こんなツイートが回ってきました。
フィクションのドラマという設定だからこそ入れられたセリフと思うが、実はこれ、古代の各国の歴史書見ても昔から共通。支配者はあからさまに「おまえたちを奴隷にする」とは言わない。「住む所と畑(食料)を与える。だから支持しろ」と言う。好きなことして楽しめ、と。一見いいことに思えるのだ。 pic.twitter.com/EThME4jR69
— クレール🍭 (@CLAIR_DE_LUNE0) 2019年5月6日
ちょっと動画観られない方のためにスクショ貼りますけど
皆さん、これどう思いますか?
ちょっとここで一つたとえ話をしますね。
あなたは今、月額10万円のシェアハウスに10人で住んでいるとします。
あ、大丈夫、テイラー・スウィフトとか掛かってないから。
テイラー・スウィフトオシャレとか思ってる時点でイヤすぎるけど。
内訳は、稼ぎの良いA君が優しいことに8万円を支払い、
あとの2万円をあなたを含めた残り9人で割っています。
つまり一人2223円ですね。
で、大家さんからこんなことを頼まれます。
「実はそろそろ家の修復だとか色々あって1万円家賃あげたいのですけども」
さて、あなたはどうしますか?
1・A君金持ちなんだから来月から9万たのみます
2・払いません!
3・A君はいいよ、僕らで割るから。
なんでこんな喩え話をしたかというとですね。
今の日本の財政の現状はまさにこの通りなんです。
納税者の約1割である所得1000万円超えの層が、全体の税額の8割も負担しています。そして、だからといって、国から我々凡人の8倍のサービスを受けているわけでもないのが現状です。
さて、話を元に戻しますが、
この喩え話のケースで一番起こってほしくないことはなんでしょうか?
A君が、「もう限界です、すいませんが引っ越します」と言い出すことですよね。
来月からあなたの負担額は2223円から一気に12,223円に跳ね上がることになります。
で、現状そういうことは実際にめちゃくちゃ起こっていて、優秀な納税者である企業なり投資家が、より税率も低く、電力も安定して安く、人件費も安い海外に移転しようとするのは当然の流れなわけです。
で、ここまで読んで頂いてもう一度最初の動画なりスクショを観ていただきたいのですが、皆さんどう思われますか?
僕は、ああいうのが「そうだそうだ!!!」ってSNSで拡散されて、とりあえず日本を変えなきゃならねぇ!選挙いけー!金持ちからもっと巻き上げろ!!ってな風潮が本気で恐ろしいと思っています。
あとで言及しますけど、実際そういう耳障りの良いキャッチコピーで人気とる政治家もいますからね。
そしてここ10年くらい、なぜそんな風潮になっているのか?少し別のお話をしたいと思いますね。
皆さんグローバル社会ってどういう認識ですか?
大きな意味で言えば第二次世界大戦後
小さな意味で言えばソヴィエトが崩壊した1991年後
アメリカが覇権を手に入れた後くらいから
グローバル化というのは着々と進んできたわけです。
で、グローバル化ってじゃあ一体なんなのよ?って話ですが
要は通信、交通、流通、の発達によって世界が狭くなって国境の境が曖昧になって
人種、国籍の壁がなくなり、共通意識、共通理念を持つようになった時代
とでもいいましょうか。
あ、AppleのiPhoneなんかいい例ですよね。アメリカでブレインがアイデアをだして、他国の部品を使って主に中国等で安く生産しそれを世界中で売りさばいて
結果的に莫大な利益をアメリカ合衆国にもたらすわけです。
こういうのはグローバル化された社会じゃないと成り立たないわけですし
もう一つ良い点をあげるとするならば
戦争が起こりにくい世界になって来ているとも言えます。
まさにアメリカと中国なんか政治、外交的には相反してるんですけども
経済の結びつき、もちつもたれつの関係が大きすぎて
大戦前のように、「よし、潰してしまえ!」とは中々ならないわけです。
で、様々な人種や宗教、国籍の人々が入り交じるわけですから
マイノリティーを尊重する動きもあるわけですね。
LGBT問題や女性平等化社会問題、人種差別問題なんかがちょくちょく取りざたされますが
これもグローバル化社会のいち現象と言えるでしょう。
で!!!!!
ここからが本題なんですけども
じゃあいいコトだらけかと言ったらそうでもない。
で、その「そうでもない」部分というのがここ10年くらい世界中で抑えられないくらいの流れになっていると思うわけです。
最初に上げましたけど、国としては税金をたくさん払ってくれる企業や個人を守りたい。それはひいては我々凡人のためでもあるのですが、そうなってくるとですね
じゃあそれって本当の意味で「民主主義国家」といえるのだろうか?
・・・という問題がでてくるんですよ。
グローバル社会においては、政治よりも
人、情報、金、が先に流れる、と言われています。
つまりそう言った流れを守る形で政治が動いているわけで、一般のそして恐らくは国民の大半を占めるであろう「普通の労働者階級」にとっては、まったく恩恵がないどころか関係のない話になっているわけです、「政治」そのものがです。
で、それは本当に国民全体の意志を反映して政治が行われていると言えるのか?
一部の富裕層とその利益の為に国が動くこと
それは本当に「民主主義」と言えるのか?という事なんですよね。
そう言った反既得権益、反権力、半富裕層、へのポピュリズムが世界中で巻き起こっているわけです。
要は上記のような反グローバル体制、全てを批判する動きです。
トランプ氏はそこをうまく突いた。
「貿易で日本、中国、メキシコを打ち負かす」
「メキシコとの国境に壁を作って移民を締め出し、イスラム教徒の入国も禁じる」
「アメリカを再び偉大に」
「年収2万5000ドル(約300万円)未満の人の所得税を免除する」
なんかめちゃくちゃな発言に見えますけども、じつは全て反グローバル化に対するポピュリズムの立場に立った発言であることがちゃんとわかると思います。
で、実際彼の行動はちゃんと国益につながっているのか?と問われると、実に微妙ですよね。
ポピュリズムが決して悪いとは思いませんけども、SNSなんかで強く拡散している人たちの特徴として
・なぜか政治家は自分よりバカだと思っている
・そして皆「悪」だと思っている
・けれども面倒なので政治をちゃんと勉強しようとはしない
・自分がこんなにも苦労しているのはズルしている人間のせいだ
ので、まぁ僕は政治の話は面倒くさいのでしないのです。
まぁ僕が彼女もできないドルヲタをしているのは安倍のせいですけどね
最後にもう一つ例をあげますね。
安倍首相もやってましたけど、ODA(政府開発援助)のお話です。
要は海外にお金を援助しますよ、って政策なんですけど、まぁこれが炎上しやすくてツイッターで「ODA ばら撒き」とかで検索すると山のように出てきます。
で、実際じゃあODAってのは海外にお金をばらまいているの?って話なんですけど、そんな訳ねぇどころか、実はコレがまた実にエゲツない金稼ぎの手段なんですよ。知ってました?
政府開発援助、とは言っても内訳では「円借款(要は長期ローン)」と「贈与」があって、日本はこの「贈与」の割合がめちゃくちゃ低いんですよ。
日本のODAの特徴としては、以下の点が挙げられる[15][16]。
贈与比率の低さ
日本のODAは、贈与ではなく、被支援国が返済を要する円借款の比率が高い。これは、日本がODAの被支援国から支援国へと移行していくに際し、贈与を行うだけの財源がなかったことに加え、ハードインフラの整備へ向けた低利融資によって日本の輸出市場を拡大していくという政策目的も背景にあったとされる。また有償の円借款協力は「借りたものは必ず返す」という意味で、日本の援助哲学でもある「自助努力」を促すことになり、途上国の自立の精神を涵養するという一面を持っている。欧米の原則無償の援助は、「人道」を前面に出しているものの、往々にして依存心を産んで、自立の精神を阻んでいるとも指摘されている
wikiより
わかりやすく言うと、支援しますよ、って言いながら、単に借金させてるだけで、きっちり利子もとってます。これが政策としてどれだけ有効なのかは、駅前にどんだけサラ金があるか見ればわかると思います。
時折、日本が支援してやったんだからアジア諸国は感謝しろ、みたいな意見も見ますけども、アコムから金借りて、返しに行く時菓子折り持っていく人っているんですかね?
で、ここからが更にエゲツない話なんですけども、その円借款には条件ってのがあって、基本インフラにしか使えないんですよね。道路作ったり工場作ったり電気、水道その他もろもろ、日本側から指定されているわけです。しかも業者まで
ハード支援比率の高さ
日本のODAは、道路、橋、鉄道、発電所などのハードインフラストラクチャー整備の占める割合が大きい。多くの日本人が『ODA』と聞いて連想するのも、こういった支援形態である。このようなハードインフラ整備を巡っては、多額の受注費を巡って政治家と日系企業が癒着し、仲介業者が不当に多額の報酬を取得しているとの指摘がある。
wikiより
つまり、政府開発援助ってのはちっとも人道的じゃない上に、他国に借金させてその金で日本の企業を送り込むという、どう考えても日本が儲かるシステムなんですよ。マジでエゲツない。
もちろん政府は「困っている国使っていっちょ金儲けしようぜ」なんて言えるわけないんで「援助」つってるわけです。
本題もどりますけども、政治家は馬鹿だと思っている「ばら撒きの無駄遣いだ」って思ってる人たちが「とりあえず選挙いけ!」って風潮を流布して、トランプ大統領みたいなトップが生まれるのがなによりおっかないなと。
とりあえず、選挙に行く前に、少し調べてみたらいいと思います。僕はね。
ではでは。