高円寺フリマ「北中夜市」と中原中也のお話をしたい件
こんにちは。
今回は気持ちの悪いひとり語りになると思うのですが大丈夫?
まぁBlogなんてそんなもんか。スミマセン。
最近月一回高円寺で開かる「北中夜市」という商店街にて16時から20時までフリーマーケットで、出品のお手伝いをしにいっています。といっても物を売る気はあまりなくて、まぁ僕自身はちょっとしたお祭りに遊びに行っている感覚です。
僕はというと、たまたま初回に正面でお酒作っていたやたら妖艶なお姉さんたちと仲良くなったので、毎回あまり飲めないお酒を飲みつつつまみ食いを楽しみながら
フラフラっとしてます。
group_inouのPVかと思った。
で、前回お坊さんがいたんですよ。
いや、お坊さんが。
めちゃくちゃ気になったので、何してるんですか?と聞いたら、
「あなたの妄想を聴きます」
だそうです。まぁとりあえずお兄さん座ってくださいと言われたので言われるがままに座ったのですが、
妄想かぁ・・・大人になってからあまり妄想はしないんですけども、と前置きをしてから
僕は朝寝坊して制服に着替えて学校に行く夢をしょっちゅう観ます。あの頃の見るものすべてが斬新で心躍るような感覚をいまでも追いかけてるようなしょうもない大人なので。
とお話したところ、だいたい男の人はドエロイ妄想を話すんですけど珍しいですね、と言われたんですよ。
珍しいかな?
僕はアイドルヲタクなんですけどもそういう感覚を取り戻せるような気がしてライブに通っているフシがあるし、まわりも多分そう。きっとそう。
好きな音楽で騒いだり感動したり、仲間とバカなこと言ったり、ちょっと素敵な女の子と話をしたり、部活みたいで楽しいのですよ。
酒もギャンブルも風俗も興味ないって何が楽しくて生きてるの?って同世代に言われるけど。
で、家に帰ってから大好きな中原中也の詩集を読んでいたんですけど
え?高円寺の話は終わりですよ。
アイドルの話すると思った?
確かにめちゃくちゃアイドルさんが遊び来るんですけど、それは僕の友人が出品している七竈さんに遊びに来ているだけなので
アイドルさんへのプレゼント、悩んでいるヲタクはぜひ購入してみては?
僕の観ている感じ、遊びに来たアイドルさん全員購入していってるので間違いないかと。僕も含めおっさんのプレゼントセンス最悪だもんな 笑
さて、話をもどしますが、中原中也(なかはら ちゅうや、1907年明治40年)4月29日 - 1937年昭和12年)10月22日)
は、死ぬまで少年時代の自由さ、驚き、喜び、のようなものを夢見て妄想し続けた詩人であると僕は認識しています。あまり細かい来歴を書くつもりはないです。余計なので。
僕が中也が好きな理由はそれなんですけども、ランボーやボードレールなどのヨーロッパの詩人から影響を受けたことから、おもにソネットと呼ばれる14行詩を多く残しているんですが、日本の俳句的な5.7.5っぽいリズムも取り入れていて言葉に出すと小切れ良い感覚も好きです。
~この小児~
コボルト空に往交(ゆきか)えば、
野に
蒼白(そうはく)の
この小児(しょうに)。
黒雲(くろくも)空にすじ引けば、
この小児
搾(しぼ)る涙は
銀の液……
地球が二つに割れればいい、
そして片方は洋行(ようこう)すればいい、
すれば私はもう片方に腰掛けて
青空をばかり――
花崗(かこう)の巌(いわお)や
浜の空
み寺(でら)の屋根や
海の果て……
中也はダダイズムの代表として少し分かりづらい表現をするのですけども、まぁ難しいことは置いておいて、僕なりに意訳すると
コボルトが空を行き交い、雲が暗くなって夕方になると、この小児は悲しいんだよ、
地球は半分に割れて、夜ではない青空の昼間の方の地球に腰掛けて
岩や浜辺の空や、お寺の屋根や海のはてをずっと眺めていたいなー
といった内容だと解釈しています。
まぁ厳密には彼の詩全般に言えることですけど、彼が亡くした愛児の比喩であったりとかいろいろ深読みできるんですけど、今日の趣旨ではないので。
僕の場合、彼ほど生きるのに支障が出るほどではないのですけども。僕も死ぬまでこういう感覚で生きているような気がするので。
せっかくなので高円寺のおすすめスポットをひとつ
結構な老舗なんですけども、あの文豪も通ったという雰囲気が心地よい喫茶店で
時間に余裕あったらのんびり詩集でも読んですごしたいですね、今度やろっと。
オムごはん、おすすめです。美味しい。
ではでは。