Life SUCKS but It's FUN

音楽、IT、サブカル、アイドル、その他思いつくまま好きなものだけ共有したい、ルサンチマンの雑記です。

推しに捧げる最初で最後のラブレター

 

”僕に歌が歌えたなら、どんなにかっこ悪い事も言えたのに”

 

本当は君のラストライブに間に合うように何度も書き直した手紙なのだけれども

結局どんなに書いてもうまく伝えられなくて、渡すことが出来なかった手紙を

今更こうして書き直しています。

 

最初に僕は君に謝らなくてはいけないと思う

ごめんなさい。

 

いつだって、誰だって、褒めてほしいだろうと思う。

僕も自己肯定感が低い人間だから、余計にそう思う。

 

毎日だって、可愛い、好きだ、すごいね、頑張ってるね、

って言って欲しいだろうと思う。

 

でも僕にはそれが出来ないでいる、

どこか常識人ぶった大人で居たい自分がいる。

いや、違うかも。

 

ふざけることで、笑わすことで、おどけることで

どこか自分の本音をごまかして、ズルして生きてきた自分がいるだけなのかも。

 

だから、ごめんなさい。

僕はみんなみたいに、素直に毎日君の素晴らしさを言葉にすることが今でも苦手だ。

 

いい大人がバカみたい、って思う。

みっともないとも思うし、笑われるだろうと思う。

 

でも、僕は、君が

君だけは、他人の感情を決して笑ったりしない人だって知っている。

どんな話も真面目に聴いてくれる人だって知っている。

 

だから今日だけ、うまく伝えられないかも知れないけれど

がんばってみるね。

 

僕が君と出会ったのは、高円寺のちいさなフリマだった。

僕は最初。君がアイドルだって知らないで、

そして君は僕がアイドルファンだって知らないで、

 

息をつくのも忘れるくらい、いろいろな話をしたよね。

 

穏やかな青空のしたで、

君が今まで感じてきたこと、

やってきたこと、思ったこと、

楽しいこと、辛いこと、寂しいこと、嬉しいこと、

 

慎重に言葉を選びながら伝えてくれたひとつひとつが

とてもとても胸に刺さったのを今でも覚えています。

 

僕には8年間付き合っていた人がいました。

残念ながらふられてしまったのだけれども

僕はその人が人生で最後の人だと思っていたから

もう一生誰かを好きになることなんてないと思っていました。

 

二度と手に入ることのないと思っていた感情に、

ほんの少しでも触れることが出来た事

本当に君には感謝をしているのです。

 

それから

知らない街を歩いてたって

バカにして聞かなかった青臭い青春みたいな歌だって

みたこともない変な色の炭酸ジュースでさえ

 

なんだか踊りだしたくなるように感じることが出来ました。

 

全部君のおかげです。

本当にありがとう。

 

それから僕は君のライブに通うようになって

僕にはまた、別の、もう一つの感情が芽生えました。

 

アイドルとして、いや、人としてかも知れない。

決して君が口には出さないであろう、

いじめられていた君が

否定されてきた君の、歩んできた人生の苦悩が、

 

心の奥底に積もってしまって決して溶けることのない

遅延性の、緩やかな、ドロっとした、毒のような感情が

 

ハミダシステムという形で吐き出されている気がして、

 

僕は何度も涙しました。

そして僕はそれをとても美しいと想いました。

 

たとえそれが毒であっても、僕はこぼさす、

全てを掬い取ろうと、必死で君を目で追いかけました。

 

ああ、これは恋心とかではない、

君という人間に対しての愛情なんだ、と

僕は強く感じることが出来たのを覚えています。

 

そして一度覚えたその感情は、

いまでも、いつでも、これからも

変わることは決してないのだろうと、僕は強く思うのです。

 

最後に君に、もう一つ謝らなくてはならないことがあります。

もうふたつかも。

 

君がステージに立つのと同じ理由で

自己肯定感が弱い僕は、仕事が好きだ。

 

誰かに必要とされている自分が好きだ。

その感情は、君のステージを見ることよりも時には勝ってしまうと思う。

だからこれからも、何があっても毎回君に会いに行く、とは言えない。

ごめんなさい。

 

そしてこんな風に

君に感情を伝えることも、多分難しいと思う。

またあしたから、普通の大人のふりをすると思う。

バカなことをいい、ふざけて、おどけて、自分をごまかすと思う。

ごめんなさい。

 

僕は君が大好きです。世界で一番可愛いと思っています。

君を思うだけで涙がでるほど、愛しいと思っています。

もう絶対に言わないけど、毎日です、毎日思っていることを覚えておいてください。

 

 

出会ってくれて本当にありがとう。

 

ゆう

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