有坂玲菜というライブアイドルを知ってもらいたい
今日はみなさんのイメージを壊したい。
メディアというのは客商売である。すなわちお客、つまりあなたや僕のような一般人が望んでいるものを提供するのが理念である。だからお客が「中年アイドルオタク=どこかに問題を持ったモテない独身男性」と言うイメージを画面越しに望んでいるのであれば、メディアはそれを提供するまでである。
しかし僕も全くもってその通りのステレオタイプなので否定したいのはそこではない。そのイメージに付随する地下アイドルのイメージ像、「メジャーってほど可愛くない、素人みたいな芸の、ヲタクに媚びる少女」というこの部分をぶっ壊したい。
だがしかし、いくら僕がここでそれを語ったところで、それはただの熱狂的な信者の妄言に過ぎない。説得力がない。
だから代わりにTHERE THERE THERES/ゼアー・ゼアー・ゼアーズというグループの「有坂玲菜」というライブアイドルを皆さんに知ってもらいたい。彼女を見て、地下アイドルのメディアイメージを壊してほしいのだ。
ちなみに僕もそういったイメージを持っていた一人だ。だがちらっと見たライブ動画で少し違和感を感じて2年前に直接見に行って素直に思ってしまったのだ。
美しいのである。
この一瞬を切り取った写真からでもどれだけ全力で表現しているかが見て取れる。そして轟音のラウドロックの中で狂った様に舞い、歌い、叫ぶ彼女は息を飲むほどに美しいのだ。
彼女が一般的なメジャーアイドルと比べて、可愛いか可愛くないかは個人的な好みの問題だからお任せしよう。推しとしては正しい発言では無いかもしれないが、それが現実だから仕方ない。もちろん僕の答えは一つなのだが。
ただし、
彼女は儚くも猟奇的に美しい。その部分は絶対に譲る気はない。
そしてそれは根拠のない美しさではない。「何故どれだけ頑張っているかを一切口にしないのか?何故辛いとか苦しいとかの言葉でファンに共感を求めようと一切しないのか」という僕の問いに対し、
「それはステージを見てもらえれば伝わると思うから」
と一言で切り捨てた強い信念を持つ、人間そのものの美しさなのだ。だから僕は尊敬も込めて彼女を「地下」ではなくて「ライブアイドル」と呼びたい。
地下のほうが地上よりもパフォーマンスが優れていると言いたいのではない。楽しみ方、感じ方は人それぞれあってこそ良い。僕はただ、こちらの想像の遥か上から圧倒してくるアイドルが地下にはいるんだぞ、ということを言いたいのだ。
初見の方は一曲だけでもいいから是非見てほしい。何なら20秒でもいい。その20秒であなたが何も感じないのであれば、僕はもう世の中の何をもお勧めできる自信がない。
もちろんインディーズのアイドルなのだから、親しみやすさ、距離感の近さを僕も十二分に楽しんでいる事は素直に認めたい。気持ち悪いと思ってくれてもそこはそれで構わない。
ただしそれはこの媚びない真っ直ぐな瞳と、不思議と調子のずれた会話に直接触れてからにして頂きたい。
では、ライブ会場で。
THERE TEHRE THERES-ライブスケジュール
※Blog制作にあたり
有坂玲菜/TTTs (@rere_TTTS) | Twitter
としひろ@遊び人 (@toshihirooww) | Twitter
さんの写真、及び
さんの動画をお借りしました。お礼申し上げます。
追記