「プリズンブレイクを字幕で見るバカいるかよ」って馬鹿いるかよ!(子供論争)
知らなかったんですけど海外ドラマファンの間で
「字幕で見る派」と「吹き替えで見る派」の壮絶な抗争が昔からあるらしいんですよね。ヲタクだから「きのこvsたけのこ」しか知らんかった。
別にどっちでもいいと思うんですけどね。字幕派からすると、作品の本当の良さが吹き替えではわからない、らしいし、吹き替え派からすると、ろくにわからない癖にカッコつけんじゃねーよ、みたいな。
その作品にどれだけ思い入れがあるのか?とかの趣向の強さもあるだろうし、単なる流し見で大体わかればいいよ、って人からしたら字幕追うのも面倒だろうし。スタンスの問題だから根本的に争うことでも無い気がするんだけども。
ただですよ。こんな記事を見つけてしまったんですよね、偶然。
記事をちゃんと読むと面白おかしくコラムとして非常に上手くプロが書いているので、タイトルと内容はあくまでもネタなんだろうけれども
バカって言う方がバカって言いたいじゃん!(小学生)
あとロケットニュースは僕のツイートを勝手に記事にしたから一矢報いたい。
僕は字幕派です。吹き替えは絶対に見ない。根本的に海外の役者さんと日本の役者さんと大きく違うのは、海外の場合あくまで日常を切り取ったようなリアルで自然な演技にこだわるんですよ。でも日本の場合「ザ・演劇」ってくらい不自然な言い回しだったりとか、まぁ僕らが日常では絶対に言わない、しないであろう演技をするんですよね。大抵。
なんか笑っちゃうんですよ。
でも僕みたいに思っている人も多いから多分友近となだぎ武のギャグが成立するわけでして。
まぁでもどっちでも良いと思いますよ。僕のこういう趣向って子供の頃にヌーベルバーグばっかり見てたせいもあるんで。人それぞれで。
ただせっかくなんでプリズン・ブレイクから。原語がいかに面白いか?というエピソードをちょいと書いておきますね。
シーズン1の10話。
脱獄を計画する主人公一味は全員が施設の補修作業員を買って出て、とある小屋の床に穴を開ける計画を立てて実行します。
そしてその計画に気づいた同じく囚人のC-noteはなんとか自分も仲間に入れてもらおうと看守に頼んで小屋に入ってきます。
当然主人公一味は他人を作業員に入れたくはない。そこでc-noteはこう言うんですよ。字幕にはでてないですけど、
"Concrete is my specialty. Can you dig it?"
つい「おおおおお!!!」と声が出てしまったんですけども、「Can you dig it」というのは70年代にヒッピーの間で流行ったイデオムで「わかるだろ?」という意味です。つまり後ろにいる看守には「わかるだろ?」という意味で伝わるように、けれども脱獄するマイケルらにとっては文字通り(dig=掘る)という意味、つまり「俺はコンクリートの専門家だけど、お前らで掘れるの?」という意味で伝わるんですよ。
たったこの4つの単語で看守にバレないように、俺はお前らが穴掘ってるの知ってるぜ?と伝える言葉の巧みさ。唸らずにはいられないですよね。
マイケル(やべぇバレてる・・・・)
どうだ!吹き替えじゃわからんだろが!!!!!(マウンティング中)
まぁ海外ドラマは英語を勉強しつつ字幕で楽しむのが面白いんじゃないかと。
ということでではでは。