マリファナ文化と僕の体験した米国におけるレイブ文化とMIGMA SHELTER のお話
どうも、お久しぶりです
一昨日、こんなしょうもないツイートしたんですけども
留学して初めて出来た友達が大麻について熱く語ってくれたんだけど
— ゆう/ReKaNo-MiMe (@yuu_TTTS) 2019年3月7日
「マリファナを吸ってうんこをするととても気分が良いんだ。だから俺は便意をもよおしたら、まずマリファナを吸うセッティングをするんだけど、大抵は間に合わず漏らしてしまうんだよ」
って真顔で言ってて、来る国間違えたなと思った
なにがどうしてかコレがバズってしまい、執筆中現在で32,000ファボ、ついでにと思ってこのツイートのスレッドに貼り付けた、僕の好きなアイドル事務所「aqbi rec」のMIGMA SHELTERの動画も、そこそこ再生されて「かっこいい」等のRTも頂いているみたいです。
こんな事なら僕がイチオシしていたThere There Theresが解散する前に、もっとツイッターでうんこの話をしておけばよかったです。ゼアゼアがうんこに救われる世界線~パラレルワールドも存在していたのかもしれないのです。
世の中何が吉と出るか解らないものですね。
ひとり語りだとボケたおしますので皆さんが各自の判断で適度につっこんでください。お願いします。
さて、僕の好きなゼアゼアというグループは60年代90年代サイケロック中心の変わったアイドルグループだったんですが、そのライブ中にディレクターである田中氏が突然ダンスユニットを結成することをツイッター上で発表、
会場に居合わせたので直接どんな楽曲になるのか聞いてみたところ
「パフュームみたいなグループ」と教えてもらったんですが、あの人は嘘つきなのでどんなグループになるのか色々邪推してたんですよね。雑誌のインタビューでは「t.A.T.u.みたいなグループ」って言ってたし。
で、蓋を開けてみたら
Migma Shelter - Svaha Eraser
これ笑うとこですからね。パフュームがエレクトリックシタール使うかよ!つって。
ご存知の方はわかると思うんですけどもいわゆる「ゴアトランス」です。確かにそういうアイドルは居なかったけど、ぶっ飛びすぎでは?三曲目なんか「Joint」ですからね。タイトルが。ジョイントというのは大麻を葉巻状に巻いたものを言います。
というかそもそもユニットロゴが大麻ですからね。
マリファナのお話
で、ドラッグに対して生理的嫌悪感を抱いている人も恐らく多いと思うので、ちょっと僕の意見をまとめておきたいと思います。ちなみに先に言っておきますけど僕は反対派です。オススメは絶対にしません。
僕がアメリカに住んでいた90年代は丁度第二次ドラッグブーム(セカンド・サマー・オブ・ラブ)と言われていて、スペインのイビザ島を発端としたドラッグ・クラブ文化の渦中でした。
Beatlesがマリファナを覚えた中期以降、音楽性がガラッと変わったように、世界的にも音楽の変化が顕著に観られた時期でもありました。
嫌悪派からは「ドラッグで作った音楽なんか価値がない」とかいう意見もよく聞くんですけども、英国王室も認めるミュージシャンでもあるのでその辺は理論が破綻してますけどね。
ドラッグを嫌う気持ちは理解できますけども、その上で成り立っている文化があってそれなりに評価を得ている、ということは認めなければならないのですよね。
そう言えば一昨年にBeatlesの映画が公開されて僕は普段からMODSなのでいつもどおりの服装で観に行ったんですけども
割と高齢の方が多くて、
「まぁ・・・若い頃のポールみたいだわね」とおばさま方達から声をかけられました。
コスプレじゃねぇての
その映画の中でポールが告白してたんですけど、映画「HELP」の撮影最中はずっとマリファナを吸っていたそうです。
どおりでみんな子供みたいにハシャイでいたわけだ。
そう。子供みたいにはしゃぐんです。大麻の文化からは遠い日本で、しかも「人間やめますか?」ぐらいの勢いで否定されて育った僕らからしたらとても危険なモノのように感じるのですけども、今では僕はアメリカという土地でそういう人たちを目の当たりにして「酒よりもずっとマシ」というイメージしか持ってません。
そもそも60年代の第一次ドラッグブーム(サマー・オブ・ラブ)の発端は音楽であり、ベトナム戦争への反戦であり、自然愛好主義であり、愛であって、その思想を支えたのが「マリファナ」だったわけです。
酒に関する暴力事件はよく聞きますけども、マリファナに関しては真逆の話しか聞きませんね。
ちなみにこのヒッピー文化最盛期に行われたのがあの伝説のウッドストックの野外コンサートで、
奇しくもこの街、僕が住んでいた場所から近かったので(と言っても車で2時間ほど)僕はしょっちゅう遊びに行っていました。
今でもヒッピー文化が残っていて
街自体そんなに大きくはないのですが、いつもフェス状態みたいな可愛らしいところです。
ここのタコスやさんは毎回お世話になりました。
で、お前そこまで肯定しておいて本当に反対派かよ?って思われるかもしれませんが、反対です。
理由は唯一つ。「リスクがデカすぎる」からです。
一応日本の法律では所持が認められていません。持っていれば逮捕され、初犯であれば執行猶予で実質刑務所には行きませんけども、20日間の勾留は逃れられません。
普通の社会人は20日も会社休んで、しかも大麻所持で勾留なんて話、どう考えても社会復帰は無理でしょう。
マリファナ自体は僕は肯定的ですけども、実際にやるという話においてはそこまでのリスクを負ってでもぜひやったほうが良いものでは無いんですよね。そりゃ、Beatlesに始まり、サイケ、アンビエント、テクノ、ヒップホップ、レゲエ・・・等、それぞれの本当の良さを知るにはマリファナに於ける陶酔感を体験しなくては近づけないのは事実です。
けれども僕らは字幕付きの映画だって楽しめる民族ですからね。疑似でも良いんじゃないですか?代わりに酒でも食らってください。
余談ですけども日本の法律でマリファナを吸うこと自体は違法ではありません。極端な話、検査でマリファナの吸引が発覚しても、それで罪になることはありません。
なぜ違法に出来ないかというと日本には「護摩焚き」という文化があって麻の茎を燃やすんですけども、大麻の吸引を違法にしたら、神社にいる人全員逮捕ですからね。
まぁとは言っても、吸引した=所持していた、と同義なので徹底的に調べられるでしょうけどもね。
それからもう一つ。海外では合法になりつつあり、日本人でもこの機会に海外で体験してみよう、と思う人も多いかと思いますけども、というかそういう報告をたまにSNSで観たりしますけども
日本人である以上、海外で使用しても違法になります。
で、その刑法第二条ってなにかと言うと
第2条 この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯したすべての者に適用する。
という事です。勘違いして海外で調子乗らないように。
マジでそこまで大したものでは無いので興味本位で社会的責任を取らなきゃいけないリスクは馬鹿らしいと思います。辞めておいたほうが無難です。
あと、うんこ漏らすかもしれませんので。
RAVE文化のお話
さて、話を僕が留学していた90年代に戻しましょう。当時僕が住んでいたニューヨークの片田舎でも「レイブ」が流行りつつありました。
まぁ僕はブリティッシュ・ロックが主食なのでそんなに詳しくはないのですが。
それまでのクラブ文化とどう違うかというと、レイブは決まった箱で行われることが無かった、という点。時には屋外だったり、時には廃墟の一室だったりと、許可を得ていない違法性の高いものだったので、地元のカレッジラジオなんかで「◯号線を◯◯から何マイル、そこを右折、そこから何マイル。更に右折して何マイル」みたいな暗号のような宣伝をするんですよね。
僕らは車に乗り込んで、ラジオを聞きながらそこまでたどり着くんです。スパイ映画みたい笑
会場につくと、ほぼほぼみんなドラッグを摂取した状態で人種問わず仲良くハシャイでいるんですが、普段の僕のライブ参戦をご存知の方なら納得だとおもうんですけども、僕って人一倍はしゃぐんですよね、今も昔も。
そうすると、しょっちゅう耳打ちされるんですよ「お前ドラッグ誰から買ったの?」つって。
やってねぇっての。
どうやらそういう会場には必ず数人のディーラーが居て、まぁ首から看板ぶら下げてるわけじゃないんで、みんな会場に着いたら「キマってそう」な奴に声かけて聞くんですよ。お前だれから買った?って。失礼甚だしいよな。
で、そういうパーティーなので時々警察が来るんですよ。
で、僕は真っ先に捕まるんですよ笑
だからやってねぇっての。
何回かコレやられました。
すげー!映画みたーーい!
言ってる場合かよ。
まぁ僕は本当に何も持ってなかったのでどうにもならなかったですけども、捕まった人達にあとで聞くと罰金150ドルくらいで済むそうです。
で、僕の時代はまだレイブの走りだった頃なので、掛かっていた音楽は、テクノ、ハウス、ハードコア、アンビエント、とかそのあたりだったと思います。
ちなみに僕もDJ回したことあるんですけども、好きでかけてたのはまぁこれは鉄板として
Primal Scream - Higher than the Sun [12"]
The Orbなんかや、
The Orb - Blue Room (Original Version)
ウケ狙いの歌モノだとThe Shamenとか
The Shamen - LSI (Love Sex Intelligence)
それからハッピーハードコアだと、アメリカの田舎でもこれは鉄板でウケましたね。
Smart E's - Sesame's Treet (12" Mix)
まぁ長くなるのでこれはこの辺にしておいてですね。そういった屋外でのレイブを中心に捉えた集団が、バックパッカーとして世界を旅した時に、マリファナが宗教的に扱われているインドにスポットを当てて、大きなレイブを開くようになったんですよ。
ここでインドの音楽や楽器とテクノが融合するようになって、インドの都市「ゴア」からゴアテクノと呼ばれるようになったわけです。
Goa Party 1992 - Maharashtra Holi Party (morning)
インドではマリファナはバングーと呼ばれ、シヴァ神への捧げ物だったり、またそのものが聖人カディールの霊が宿ると考えており、彼ら自身もまた宗教的な意味からバングーを消費する文化があります。
こういった行為(神と交信するートランス)から後々は全部「トランステクノ」と呼ばれるようになった記憶があります。
僕はずっと上であげたミグマシェルターの1stEPがものすごくインド色が強かったので「ゴア」
それから最近のミグマシェルターは
MIGMA SHELTER - Compression: Free
トランスかな?って思ってます。まぁわざわざ分ける必要もないんですけどね。
日本のRAVE文化のお話
僕が帰国した頃に、一部でトランステクノが流行ってたんで友達に連れて行ってもらったんですけども、いやぁびっくりしました。
だってパラパラ踊ってるんだもん。
日本ってガラパゴスよね。日本のカレーはカレーであってカレーではないけど美味い。認める。パラパラは知らん。
で、これ書いて良いことかわからないので削除するかもしれないんですけども、Zeppみたいな大きな箱でもドラッグが黙認されていて、そこにしょっちゅう暴力団関係者が乗り込んでくるんですよ。
みんなが違法行為をしていることを良いことに、というか当然警察呼べるわけもないので、ゆすり、暴力、レイプが横行していてまさに地獄絵図。ラブアンドピースな米国と大違い。
僕は数回行って見切りつけました。
で、それとは別に、キチンと(?)海外風のレイブを主催しているグループがあったのですが、本国のヒッピーのように、より自然を求めて長野に集団で移住して(僕も何度か遊びに行きましたが)現地の湖の辺りなどでレイブを開催していました。
ついこの前かな?
あ、彼らじゃん。て思っちゃいました。まだやってたんだ。というかよく捕まらなかったよね。今まで。
RAVE文化の終幕
当然の話ですけども、屋外で勝手にパーティーを開いた上に、ドラッグが蔓延しているとなると、警察が黙っていて良い訳ないのですけども、このパーティー自体を取り締まる法が無かったのでイギリスで「クリミナル・ジャスティス法」というのが可決されます。これがなんだか凄い法律でちょっと調べても翻訳でてこなかったんですけども
「反復するビート(repetitive beats)を聞いている数人以上の集団を逮捕できる」
というもの。
なんだそりゃ笑
ただこれによって大きなレイブが次々と潰れて行ったのは確かです。
この時期僕がカッコいいなと思ったのが、そういった体制に反対するDJがREPETITIVE BEATS REMIX EPという、そのままのタイトルのシングルを出して、イギリスらしいパンクな精神だなーと。
Retribution -- Repetitive Beats
このEPのなかでプライマル・スクリームがクラッシュの「Know Your Rights」お前の権利を知れ!という曲をカヴァーしてるので、まぁパンクでもあるんですけども。
MIGMA SHELTER というアイドル
って事で、僕はアイドルヲタクなのでアイドルの話させて頂きますが、僕の推しであった有坂玲菜さんがミグマシェルターに新メンバーとして参加するということで、どんな形にしろ僕も今後深く関わっていくのだろうなと。
まぁ今まで語ったこと全ての上に成り立っているトランステクノという楽曲が、果たしてアイドルというフィールドでどこまで需要あるんだかは別としても、ライブパフォーマンスとしてどう楽しめるかな?というのが僕の課題です。
そもそも僕はロック派なので先月末に解散した彼女の所属するゼアゼアゼアーズが全てにおいてパーフェクトだったんですよね。
ミグマシェルターの楽曲はめちゃくちゃ好きです。というか今の地下アイドルの楽曲群は本当に好みのタイプが多いのでそれなりに楽しんでいるのですけども、ライブってライブじゃないですか?
意味わかりますよね?つまりその場のその日の演者側からの圧倒的な空気を感じて圧倒されたいんですよ。
僕がキラキラ系のアイドル苦手なのはこの辺なんですよね。半分CDの音源口パクであまり熱の籠もってないダンスだったりで。
こちとらおっさんヲタク達は朝から上司に怒られ、下から突き上げられ、それでもライブがあるからって5時にいそいそと退社して、大汗かきながらライブ会場にたどり着いて言われるんですよ、
「おい!お前らもっと声出してけー!」
って。昼ぐらいに起きてきた地下アイドルに。
たまんねぇなおい!(ドM)
けれどもゼアゼアにはそれがあった。息を呑むような迫力があったんです。彼女らは「もっと声だしてー」なんてダサいことは一度も言わなかった代わりに、迫力でグイグイ推してきた。
で、今僕は正直ミグマシェルターを愛せるか不安です。
とは言ってもミグマシェルターは初期のメンバーではミミミユ(ピンクの娘)を除いて残っておらず
彼女は一人復活を信じてブラジル(国ではなくてアイドルの名前です)と組んで二人体制でミグマシェルターの活動を続け
っておい!!!!!!
服装だけt.A.T.u.じゃねーかよ!!!!
(伏線回収)
で、つい先日、やっと6人の新体制が発表されました。
戦闘力高そう(小並感)
なのでそのポテンシャルは未だ未知数だと思います。
ということでまだゼアゼアロスから立ち直れてませんけど、今後のミシェルに期待しています。
ではでは。
新体制ミグマシェルター新曲 Parade's End