「勝ち組負け組」とコロナウイルス騒動について
我々が普段ごくごく当たり前に使うようになった
「勝ち組」と「負け組」
という言葉の語源って、ご存知ですか?
これ、結構意外かつ知られていない話なので少しお話しさせていただきますね。
ときは1945年8月。
皆さん御存知の通り日本がポツダム宣言を受理して太平洋戦争が終結した訳なのですが、日本から遠く離れたブラジルの地では
「日本が負けるわけがない、これはアメリカが仕掛けたプロパガンダに違いない」
とし、逆に日本は戦争に勝ったんだ、と主張する日系移民の集団が存在しました。
彼らは「勝ち組」と呼ばれ、中には敗戦を認めた同胞であるはずの日系移民「負け組」を攻撃する過激分子「特行隊(ラジオのみが情報源であったため特攻隊をブラジルの移民はこう認識していた説がある)」まで現れました。
例えば日系移民の主な収入源であった綿花の畑を「米軍のパラシュートに使う原料を生産している」とし焼き払ったりー実際は米軍のパラシュートの原料は絹ーまぁともかく素直に政府の発表を信じた同胞をデマを根拠に攻撃したわけです。
今の常識からしたら、嘘だろ?と思われるかもしれませんが、1973年に、ブラジルから帰国した日系移民の家族が、高度経済成長真っ只中の日本をみて、「ほら見ろ、日本はこんなに豊かになっている、やっぱり日本は勝ったんだ。」と発言した記録が残っています。
で。
まぁこういうのって情報が少ない時代ならではだよねー
とか
昔の日本人って馬鹿だよねー
とかで終わる話でしょうかね。
情報化社会と言われる現代においても、全く同じようなことがSNSなんかで繰り広げられてやしませんかね。
ここには人が過激な発想にたどり着くまでの重要なプロセスが隠されているような気がするのですよね。
本来物事の本質というのは、あらゆるデータから整合性のとれた結果として導き出されるものだと思うのですが、今も昔も、自分の信じたいもの、直感的に正しいと思いたいもの、がまず土台にあって、あとは都合のよいデータのみを収集し、それを武器とする人が、結構いるような気がします。
なんかブラジルの勝ち組みたいだなーって思っちゃいましたね。
つか、ブラジルの国旗に見えてきた。
いや、ブラジルの皆さんごめんなさい、ブラジル大好きです。
オブリガード。ミグマシェルター
国家権力にたいして、不正がないか?嘘はないか?
と我々国民が監視装置として機能しておくことは確かに重要です。
が、しかし、自分の主張が単に権力に対しての反発であり、データとして整合性がきちんととれて居るものなのか?ともすれば、まずは反政府的な感情論が先にあり、自分の都合のよいデータ以外は無視していないか?きちんと学び、発言することは重要だと、僕は思います。
ということで、このへんで。
あ、ちなみにですが、ブラジルの勝ち組、統計的に教育が行き届いていない地方での反乱だったそうです。
やれやれ。
ht。。tps://twitter.com/567end/status/1427295999328886788?s=20