Life SUCKS but It's FUN

音楽、IT、サブカル、アイドル、その他思いつくまま好きなものだけ共有したい、ルサンチマンの雑記です。

乃木坂46に見るオマージュとパクリの違い

メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲-ヤバイTシャツ屋さん

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いやー。売れてしまったのでPVなくなってますね。

ども、中年ヲタクです。

この曲のPVのコメ欄に「メロコアっぽい!」とか「◯◯のパクリじゃね?」とか色々書いてあって面白かったのですけどね。

 

一人も指摘してなかったんですが、これスピン・ドクターズじゃないですかね?

Spin Doctors - Two Princes

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微妙にメロコア以前の曲だし、そこまでドメジャーでもない気がするのでどうなんですか?オマージュですか?

 

バレたら困るのがパクリ

バレると嬉しいのがオマージュ

バレないと困るのがパロディ

 

という素晴らしい名言があるんですが、最近ネット見てるとすぐにパクリだ!って揚げ足取る人がいて、音楽って色々な楽しみ方があるのになぁと残念に思うのですよ。

 

ドルヲタなのでその辺を乃木坂46で見ていきたいと思います。

 

乃木坂46おいでシャンプー

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乃木坂46はフランスの女学院がイメージだそうでこの2ndシングル、通称「おいシャン」は全体的には少しアップテンポなヴァネッサ・パラディの「Be My Baby」を彷彿とさせます。

 

Vanessa Paradis - Be My Baby

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 ヴァネッサ・パラディはシャネルの専属モデルさんも務めた人で、曲の提供がレニー・クラヴィッツなので米国風味もありますが、フレンチ代表と言えますよね。

 

さらに細かくイントロを聴くと

 

 Sylvie Vartan - La plus belle pour aller danser

youtu.be1:20秒くらいからの間奏のストリングスを乃木坂ちゃんは使用しています。

手短に説明すると、若いカップルが盗んだお金を楽器店のギターに隠したのは良いけど有名な歌手のバックバンドが買っていってしまい、ギターを求めいろんなフランスの有名人のライブに忍び込むという、ピカレスクの形をとった単なる有名人紹介映画「アイドルを探せ(Cherchez l'idole)」に出演し、日本で爆発的人気を博したのが彼女。元祖IDOL、シルヴィー・バルタンです。

 

さて、乃木坂ちゃんはパクりなのでしょうか?

「フランス」や「アイドル」というキーワードをこっそりと散りばめらて作られたおいシャンは、それこそ知ってる人をニヤっとさせる、素晴らしいオマージュだな、と僕は思うのですよ。まぁ上記二曲は僕がそうかな?って思っただけなので違う可能性もなくもないですけど。

 

 

RIVER - AKB48

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これ初めて聴いたとき「おおお!」って声が出ちゃったんですけど、この数年前に僕がドハマリしてたThe Go TeamのUKのグライムの音なんですよね。どちらもRAPなんですけどHIPHOPではない。

 

The Go Team - Grip Like A Vice

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 リバーを作曲された井上ヨシマサさんって僕より年上なハズなんですけど、アンテナの張り方エゲツないなと。カッコいいなと。

 

・・・と言うようにやっぱり音楽って知らないよりは知ってたほうが楽しいときもあるし、オマージュってそういうもんだと僕は思ってて、製作者がメッセージとして意図的に組み込んでるものを「パクリだ!」って鬼の首とったように言うのもなんだかダサい気がするんですよね。

 

ただ、最近少し気になった事があって、数年前に夜中に実験的なアニメやってたんですよ。「てさぐれ!部活もの」という半分くらい声優さんがアドリブで遊んでいるだけの作品なんですけども、

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これって、このアイデアって。ミュージックビデオつって。

いや良いんですよ、僕は彼のことよく知らないし。深夜アニメ好きで、「よくわかったねー」って事かもしれない。しれないけど、これアニヲタにもマイナーだからどうなんだろ?誰か教えて?

 

ちなみに葵ちゃんを演じてるのは後の「夢みるアドレセンス」のリーダー荻野可鈴さんです。

 

あ、スペツナズ は本当にカッコいい曲。岡崎体育のイメージかわるかも。(結局名前出す。)

 

 

ではでは

吉田豪氏の判断に見るハイコンテキスト文化「アイドル」

どうも。

今までモノ書いたことあまり無いのでキャラがまだ定まってないヲタクです。どもです。

 

皆さんは他社に要件があって電話する時ってなんて言います?

「◯◯さんいらっしゃいますか?」

が常套句だと思うのですが、

 

コレってよく考えると変なんですよね。◯◯さんと話したいならそう言えばいいのに。他言語だとだいたいそうなんですよ。居ますか?って言われりゃ居るけど何?って。

 

こういう「言わなくてもわかるじゃん」という共通の認識の元に成り立つ文化を「ハイコンテキスト文化」というんですけど、我々日本人はほぼ単一民族といえるので、この傾向が凄まじく高いんですよね。住んでると意識しないけど。

 

例えばお祭り一つ取っても、盆踊り始まるとみんな一斉に踊りだすじゃないですか。「知ってる」ことが前提で成り立つんですけど、アメリカのフェスで一斉にみんなが同じ踊り始めたら、変な宗教か、フラッシュモブかと思われるよね。誰か結婚すんのー?つって。それくらい日常的でない事だと思う。

 

この前AKB総選挙あったじゃないですか。僕あれ見てないんですけど、見ない理由はコンテキストを知らないからなんですよね。どういう事かと言うと、AKBINGOとか彼女らの出演する番組を前もって色々見ていたら、総選挙はきっと面白い番組なんだろうな、と思うんですよね。いきなり知らない子たちの一喜一憂を見るよりは。

 

僕は今の日本のアイドルってめちゃくちゃハイコンテキストだと思うんですよ。ストーリィを知ってもらうことで好きになってもらう、応援させる。面白いと思います。我々って逆を言えばローコンテキストなものに若干冷めてる部分あるんですよ。24時間テレビって毎回炎上するじゃないですか?多分そこなんですよね。全く知らない人が出てきて苦労してます、がんばります、って言われても「お。。。おう」みたいな。

 

ハイコンテキストの反対はローコンテキストなんですけど、あえて「コンテンツ」に定義すると、アメリカは本当にコンテンツ文化。ストーリィではなく、歌唱力、ダンス力、曲の良さ、カリスマ性…etc、みたいなコンテンツそのものが高く評価される。がんばったかどうかなんか知らん。

 

だからJ-POPと洋楽比較してイキる必要ないと思うんですよね。商品としての意図が違うから。意味がない気がするんですよ。

 

で、ラストアイドルのお話。

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暫定メンバーである木崎さんはルックス、歌唱力、ダンス力、どれをとっても一流だった。が、吉田豪氏が選んだのは挑戦者の佐々木一心さん。お世辞にも勝っている部分があるとは思えない。ルックスの好みはともかくとして。

 

これがとにかく炎上した。当たり前だ。僕らは彼女らの「コンテンツ」の部分しか観せられていないし、その点では木崎さん以外あり得ない。

 

吉田豪氏の理由はこう。

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は?どういう事だよ、吉田。ツイッター名も「豪」にしてくれ、紛らわしいから。

 

ここで彼のいう「アイドル力」って何だろうか?僕が先に述べた、「今のアイドルはハイコンテキストだよね」という理論が正しければ、コンテキストを生み出す力、ストーリィを作れる力、それこそが今求めらている「アイドル力」なのではないだろうか?

 

それを見抜ける人、そうでない人は居るんだと思う。ジャニー喜多川さんなんかそういう意味で言ったら神様のレベル。僕だったら草なぎ君、SMAP入れないもん。おめぇはなんかちげぇな、っつって。

 

吉田豪氏がその人かどうかは知らない。合理的に考えれば秋元氏が指名しているのならそうなのだろう。だが一つだけ確実に言えることがある。

 

佐々木一心さんがこのプレッシャ-に打ち勝ち、何年か後に誰もが知る存在となっていれば、彼女はストーリィを産み出した本物のアイドルとなるのだろう。

 

この件で彼女のコンテキストは、既に始まっているのだ。

EMOの文化的側面が結構ヤバイ件(と、ヤなミュー)

ども。アイドルヲタクです。

 

皆さんは学園生活どうでした?

僕のフォロワーさんは、ドブに片足突っ込んだようなの日々だったんじゃないですか?わかる。

今度飲もうな。

 

でも、アメリカの学園ヒエラルキーというかスクールカーストって日本よりもっともっと露骨で残酷なんですよ。もう底辺は背中に「KICK ME」って貼られたりしてあからさまに大勢の前でおもちゃにされるとか、比喩でもなんでもないんですね。イジメなんて陰湿なものじゃない。

公開処刑ですよ。

 

僕もエアガンで撃たれたりしましたからね。日本人ってだけで。マジで差別大国。ガキの悪さのレベルが違う。

 

勘違いしてほしくないんですけど、顔面偏差値の区分じゃないんですよ。日本でもそうでしょ?美少女だって引きこもって、両手じゃ足りないからファンクションキー足で押しますよ。もがちゃんのファンクションキーになりたかったね。どうせなら。

 

で、90年代にEMO(イーモゥ)という音楽が出始めたんですよ。

みんなが「エモい-!」とか言ってるアレのモトです。

  

mineral - gloria

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そのちょい以前のメロコアグランジに比べて、ひどく内向的なんですよね。歌い方とか内容とかが。ラウドロックなのに暗い。全然ウェイじゃない。WANIMAの逆。それがエモーショナル=エモと呼ばれる要因なんですが。

 

コレがそういった底辺の心をガッチリ掴んだんです。いや自分たちには音楽があるからって。

なんか日本のV系文化に似てませんか?

 

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似てません?EMOの子たち。

要はそういった「イキった」ヒエラルキー上位連中へ対しての武器だったんですよね。音楽が、ファッションが、思想が、隠れ蓑だったんです。

 

で、昨日も見たんですけど「ヤなことそっとミュート」というライブアイドルがいまして、新曲が

 

ヤなことそっとミュート - ルーブルの空

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バチクソカッコいいんですよ。音が丁度この辺のEMOロックっぽいなって思ったんです。

メンバーもそもそも何かしらのヲタクと言うかナードな女の子をあえて揃えたというコンセプトもあり、正にEMO。本物のイーモゥ。エモまるーーーぅ!

 

 

話は本国アメリカに戻りますけど、これが歯止め効かなくなり2000年に入ると自殺をほのめかすようなバンドが爆発的な人気を得たりして社会問題になるんです。まぁアチラもコチラもそこは同じです。

もぅ無理・・・リスカしょ・・・て。

 

Panic at the Disco - The Only Difference Between Martyrdom and Suicide Is Press Coverage

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タイトルにもう「自殺」って書いてある、というか長い。ラノベかよ。

ちなみにバンド名はThe Smithの「PANIC」からきてると思われます。DJを吊るし上げろ!ってアレです。

 

そういった業界自体の自粛モードの要因もありつつ、またあらゆるジャンルを取り込み細分化されていったこともあり、少しずつ変化していくんですよ。

Finch - What It Is To Burn

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 フィンチのようなエモにスクリーム要素を取り入れた「スクリームエモ=スクリーモ」、本当にずっと叫んでるだけの「リアルスクリーモ」、電子音を加えたエレクトロスクリーモ(ピコリーモ)等など。この辺はもっと語りたい事あるんですけど暴走するとおもうので辞めときます。

 

で、最終的にどうなったかというと、高校生、大学生相手の音楽なので、エモポップというジャンルに収まります。

 

The Academy Is...: About A Girl

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今まで語った事、まんまPVにした感じ。ヲタクの逆襲。

でももうコレって光の世界の歌じゃないですか?エモってそもそもなんだっけ?

僕はこの辺からもう聴かなくなりましたね。好きとか嫌いとかじゃなくて。

コンビニでMATCHって買いづらいじゃないですか。買えます?

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で、エモがもう全然ポップになってしまって、全然底辺の味方じゃなくなって。

そしたら底辺、なんて言い出したと思います?

 

「自分は日本人だ」って言い出したんですよ。いや、本当に。

刀が使える、忍術が使える、なんならかめはめ波打てる、って武器にしたんですよ。

いや、嘘みたいだけど本当に。日本で言う中二病そのものです。

Wapaneseが差別的ってことでWeeabooって言われてるんですけど、そもそもWanabeeって◯◯のフリをしてるっていう差別的用語なんですよね。

 

日本のメディア、どこ開いても「日本マニア」とか好意的に書いてあるんですけど、

全然違います。強く言いたい。

アメリカにおいてWeeabooとOtakuは全然別物。日本の事何も知らない。むしろ間違っている。彼らが日本に来てがっかりする動画なんかもみましたけど。まぁ忍者いないしね。

 

 

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マジなんです。この子たち。

 

ということで、EMO好き、というと少し海外では特殊に見られてしまう可能性があるのでご注意ください。という日記でした。

 

ではでは。

 

 あ、最後に一つ良いですか?

 

ハンブレッダーズ「DAY DREAM BEAT」

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 EMOとは関係ないけど今まで僕が語ったこと、どストレートにぶつけてくる、底辺の底辺による、底辺のための邦楽ロック。ハンブレッターズ。ここまで真っ直ぐだと逆にカッコいい。本当に。

 

では!

「アイドルヲタク=不幸」だと思う人。3分だけ僕に時間をくれませんか?

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昨日Tweetで見たんだけどまたこういう記事がでましたね。

要はお金ないのに無理して貢いでるとか、ストーカー行為に走ってるとか。

 

正直言ってもいいですか?

 

僕は一度もこういう人に会ったことがないです。

 

諸事情で行けなかった時期もあるけど、二年間最低週1で地下アイドルのライブに通ってて、一度も会った事ないしストーカー、見たことないなぁ。

 

いや、あるでしょう、どっかには。そりゃあるでしょうね、人間だもの。(みつr

でもそのヲタクのストーカーの基本統計量って我々が普通に暮らしている中で起こっている数値と同等程度だと思うんですよ。

 

僕はキャバクラ興味ないから行ったことないけど、長く生きてるんでそういう知り合いは何人かいましたよ。キャバ嬢ってやつです。

なんだかソッチのほうが大変そうだなと。休日まで連絡くるんですよ。お前他の男といるんじゃねーのか?とかつって。めんどくせーとか言って返してるの横目で見たりして。

 

キャバ嬢のストーカー被害はマジで多いです。ここ数値だせるならデータ一個でどーん!と論破できるんですけど、そういうのないからあくまで体感ですけども。

 

でもつまんないじゃないですか。記事にしても。

ドルヲタが破産したりストーカーしたりするほうが面白いんですよ、世間って。

 

もう一回言いますけど僕は一度もそういう人に会ったことないですけどね

 

僕がオフ会と言われる、つまりメンバーと外で交流できるイベントに参加したときの話なんですが、お開きの後、メンバーが先に駅に向かったんですよ。

んで僕らはしばらく外で時間潰すんです。ドルヲタにとって無銭接触と言われる行為はご法度なので。20分くらいかな?過ぎてから駅入ってエスカレーター上がったんです。

 

そしたらまだメンバーがホームのベンチに座ってたんで、先頭のヲタクが「おい!引き返すぞ!」って隣の下りエスカレーターにそのまま乗ったんですよ。

大勢のヲタクがただ、エスカレーター登って降りるという行列の光景になんだか笑っちゃったんですけども、

 

こいつらカッコいいなと。

 

どうですかね、同じ中年のおっさんたち。たまたま外で見かけた飲み屋のねーちゃんに「よう!」とか言ってない?あくまで仕事用なのに、勘違いして勤務時間以外にしつこくLINEとか送ってない?大丈夫?

 

別に僕はキャバクラよりアイドルの方が良いって言ってるんじゃないんですよ。

キャバクラは色恋を夢にした商売だし、アイドルは色恋だけでなんとかなる世界でもないし、そこを並べて云々って言ってるんじゃない。

ストーカー問題だの、破産問題だのって言うならもっとヤバイところあるんじゃない?って話です。

 

 

人って自分の理解できない世界に合理的な説明が欲しくなるんですよ。

僕らアイドルヲタクってある意味少し不透明な世界の理解しがたい人種だと思うから分からなくもないです。

 

でもですよ、ちょっと前に流行ったけど、ツイッター上でアホなことして事件になる例が5件続いたからって、おっさん共が「今の若者は」みたいに語る論調、全然アカデミックじゃないじゃないですか?

 

だってのこりの15歳~24歳の12,259,995人はそんなことしてないんですから。なんか意味あるんですか?そういうクラスタ分けするのって。

 

 

時々思うんですよね。

こう、駅でイチャついてるカップルいるじゃないですか。大抵ブッサイクなんですけど。いや僕もブッサイクですけども。

 

イラッとするしマナー悪いなって思うじゃないですか。

でもですよ、彼らが感じている幸福度ってメーター振り切ってるんですよね。確実に。

 

自分はそういう至福の瞬間って人生において一体何回くらいあったのだろう、あるのだろう?って。だって生きるってそういう事じゃないですか?そういう事があればこそ、頑張れるんじゃないですか?

 

それが僕らにとって、アイドルってだけの事なんですよ。

駅のカップル同様、キモチ悪い!って思ってくれて全然いいんです。共用できない価値観は山ほどある。

 

でも、僕がフォローさせてもらっている300人ほどのヲタクのTweetはいつもキラキラしてるんですよね。だってメーター振り切ってるんですから。

 

そして僕はアイドルにも彼らヲタクにもいつも救われてるんですよ。

 

 

生きてるんです。僕ら。

宇都宮発、Lucie,Tooって本当に次世代バンドなの?

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アイドルかっての。

ものすごく好きでよく聴いてるんですよね。ルーシートゥー。

 

 

Lucie,Too - Lucky

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だから、アイドルかっての。可愛すぎるでしょ。

ガールズバンドってもっとなんか闇っぽいとこあるじゃないですか。全然ガーリーじゃないというか。

まぁ、だから次世代バンドとかって言われてるんでしょうけど。

 

私たち、なんにも知りません、から一年で火がついたLucie,Tooなんですけど、もともと「オルタナティブ」ってこんな感じが多かったんですよね。

 

オルタナってジャンルが出始めの頃は、アメリカの白人ってガチで、ハードロック、ヘヴィメタくらいしか聴かなかったんですよ。

だからレコード屋とかいくと、Rock・Hard Rock・Heavy Metal・Oldies、くらいしかジャンル分けされてなかったんですよね。

 

そんで、Lucie,Tooみたいなどれでもないバントは全部「Alternative(別の)」っていう、物凄く雑なジャンルに一緒にされて陳列されてたんですよ。

 

グランジとかメロコアってジャンルが出来たのはもうちょい後のことで、要はそれらも、90年代当初は一緒にされてたんですよね。

グランジNirvanaもハウスのSaint Etienneも同じSub Popだし。

で、Lucie,Tooみたいなバンドも沢山あったんですよ。で、そういうバンドっていまだにちゃんとしたジャンル名がないんですよね。だからオルタナかなって。

 

ネオアコとかアノラックとかって言えばそうなんですけど、丁度さっきSub Popの新人Rolling Blackouts Coastal Feverのアルバムが出るというニュースを見て

 

Rolling Blackouts Coastal Fever - Talking Straight

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ああ、懐かしい音だなと。

90年代にアメリカでこういったジャンルに火がつく前の80年代はイギリス/スコットランドのインディーズに多かったんですよ。こういうの。ニルヴァーナがカヴァーして一躍有名になったヴァセリンズも、どちらもSub popだけど、そもそもスコットランドの53rd and 3rdだし。スコットランド、寒いから割とアノラック着てたミュージシャン多いんですよ。だからアノラックとも言うんですけど。

 

で、狂ったようにその辺を買い漁ってたんですけど、どれも「昨日楽器はじめました!」みたいなヘッタクソばっかりで、雑誌みたいに連発される7インチをわくわくしながら漁ったものです。

 

だからLucie,Tooが「なんも知りません」っていうのも、こういう音になるのかな?とも思うし、逆にいきなり火がついたことから、この辺の音を上手くやってる大人がいるのかな?とも思うし。

 

まぁどっちでも良いんですよ。僕は彼女らみたいなピュアな音が大好きだから。

次世代だろうとなかろうと。

 

最後にそういった英国のレーベルの一つ、Sarahの歌姫、Heavenly、置いてきます。

Lucie,Too最初に聴いたときになんとなく

思い出したので。ではでは。

 

 

Heavenly P.U.N.K. Girl

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古着屋さんでよく見る米軍の迷彩の種類について。

数ヶ月前、ライブ会場で知り合ったアパレルの人と何故か迷彩の話になって、

「Blogとかないんですか?」と言われたので、やっとこうして書き出してみてるところです。ほぼ私信みたいな日記ですけども。

 

・前提として知っておいてほしいこと

基本的に軍で採用される迷彩柄に正式な名前はありません。全部一括して「カモフラージュ」と呼ばれます。例えば通称ジャングルファティーグと呼ばれるこちらのジャケットには

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「コート、男性用、綿、防風、ポプリン、オリーブグリーン、アーミーシェイド107」と書かれてあって、長げぇな、

 

で、このジャケットの迷彩バージョンには

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「コート、男性用、カモフラージュ、コットン・・・・・」

と書いてあります。僕らが「◯◯カモフラージュ」とかって呼んでいるのは、あくまで軍人やマニアや一般人が勝手に名前つけて様々な呼び名で呼んでるだけです。なので今回は日本での通称と、アメリカでの通称の二点記載する予定です。

 

タグ出したついでに一つ余談なのですが、その下に「DSA 100 70-C 0475」とありますす。んで100の次の数字が製造された年を表してます。なのでこのジャケットは1970年製、上のジャケットは1967年製ということがわかります。ちなみに80年台以降は「DLA」と表記されますが、あとは一緒です。理由は、国防補給局(DSA)が組織拡大により国防兵站局(DLA)に名称変更されたためです。SupplyがLogisticになっただけです。

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1990年製のニットキャップですよ、ってコトですね。

 

これ、結構古着屋さんで実物かレプリカか、また何年頃の服なのか、簡単に判別できるんで知っておいて損はないです。もっと古い服はスタンプとかガーゼのタグとかで「1945」とか書いてあるんでわかりやすいんですが、ほぼ消えちゃってる場合が多いです。

 

では本題に行きましょう!尚細かいマニア的な説明はなるべく省いて、あくまで古着好き向けに書いていきます。あきるから。

 

1942年 邦・ダックハンター / 米・Frog Skin

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米軍が正式採用した最も古いカモフラージュです。リバーシブルで裏は秋のパターン。ただドイツ軍の迷彩に似てしまったため、誤射を避けるために日本軍のいる南方のみで使われました。バカなの?

このパターンは戦後、ハンティング用にスポーツメーカー等が使用したため、ダックハンターとも言われています。古着屋さんにあるダックハンターはだいたいがこの民生品です。

 

 

 1953年 邦・ミッチェルパターン / 米・Mitchell pattern

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当時の米軍のヘルメットM1、M2はあまりにも形状が特徴的だっただめ、塹壕からひょっこり出た頭を目立たなくする必要がありました。そこで採用されたのがミッチェルパターンのヘルメットカバー。葉っぱだよね。これも裏返すとブラウン系になります。この生地で作られた民生品のジャケットとかもたまに古着屋さんで見かけたりします。

 

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こういうのとか可愛いよね。生地は本物です。

 

1967年 邦・リーフパターン / 米・ERDL pattern

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リーフ(葉っぱ)というなら前記のミッチェルのほうが葉っぱっぽいと思うのですが、由来は謎です。一つ言えるのはこの迷彩は、1948年にERDL(技術研究開発所)という所の迷彩デザイナー、ジョン・ホプキンス氏によってデザインされた、ヴァインリーフ、ミッチェル、そして研究所の名を冠したこのアーデルパターンの3つのうちの一つで、ちょっと紛らわしい理由から研究所の名前と迷彩パターンが混同されて、採用されなかったハズの「リーフ」という言葉で解釈されたのかな?と。

 

ちなみに発音はERDL=アーデル、と読みます。米英語は略語三文字はアルファベットで、四文字は続けて読みがちという文化があります。(JAL→ジェィエーエル/ASAP→エィサップ)もちろんイーアールディーエルも間違いではありません。

 

そしてこのパターンには二種類あって、写真左側の通称グリーンリーフ(初期リーフ、ローランド)、そして通称ブラウンリーフ(後期リーフ、ハイランド)。何故に呼び方が統一してないのかと言うと、そもそも何故2パターン存在するのか理由が不明だからです。

 

1967年といえばヴェトナム戦争本格突入期で、支給されたそのほとんど全てがグリーン系だったのですが、戦後から徐々にカーキ色のパーターンに変更されていきました。中にはミックスされたこんな過渡期のものもあります。

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さて、コレには二説あって、迷彩のデザイン自体1948年にされているんだから、需要の大きかったヴェトナム向けのローランド(低地)パターンがまず優先的に製造されたんだ、とする説と、一度染料に関しての見直しがされたとする、初期、後期説。(本当はもっとある)

 

まぁマニアじゃない人からすれば、ホントどうでもいい話なので、それぞれグリーンリーフ、ブラウンリーフと呼ぶのが妥当でしょうね。ERDLは日本だと通じない場合があります。ちなみに上記のとおり、戦場で使われたのはグリーンがメインなので、価値も値段もずっと高めです。

 

1981年 邦・ウッドランド / 米・M81 Woodland

先のERDLパターンは遠くから見ると細かすぎて意味がないって理由で、パターンをそのまま引き伸ばしただけっていうウッドランド迷彩が採用されます。多分、古着屋さんで一番目にする迷彩です。

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ちなみにですが、後に採用された砂漠用迷彩、通称チョコチップには、石ころが書いてあったのですが、

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すぐに石ころのない通称コーヒーステインに変更されています。

 

学べよ。石ころ居るか?

 

別枠1958年 邦・タイガーストライプ / 米・Tiger Stripe

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今でも米兵に人気のパターンなんですが、何故別枠にしたかというと、タイガーストライプは歴史上一度も米軍に正式採用されたことがないからです。出回っているタイガーは戦場で使われたものも含め、全て民生品です。

 

経緯を説明するには、まず一般的なアメリカ陸軍特殊部隊(Special Group/通称グリーンベレー)の間違ったイメージを壊さなきゃいけないんだけど、当時のグリーンベレーの任務は12名のチームで現地の山岳民族700名を訓練して一つの大隊を作り上げることでした。グリーンベレー脳筋弾幕サバイバル野郎ではなくて、インテリエリート教官集団です。

 

補足なのですがヴェトナム人と呼ばれる殆どの人がもともと中国人です。中国から南へ越えた場所であることから越南(ヴェトナム)と名付けられました。山岳民族とはそもそものヴェトナム現地民であり、中国の進攻により山岳部へ追いやられた人びとの事で、もともと中国系ヴェトナム人に恨みがあったわけです。米軍はコレを利用しました。

 

そして主な作戦は、北ヴェトナム軍がこっそり作った隣国タイ、ラオスカンボジアを通り抜ける通称「ホーチミン・ルート」の破壊活動でした。当然戦争とは関係のない他国なので、米軍は正規部隊を送れません。そこで現地兵からなる特殊部隊が任務にあたるわけですが、彼らも、なるべく米軍とはわからない装備が必要だったわけです。

 

そこでMDAP(相互防衛援助計画)の名のもとに、南ヴェトナム軍の通称シーウェーブ迷彩をベースに、主に日本の沖縄でタイガーストライプが生産されました。沖縄には第1特殊部隊の基地があって、そこから現地で第5特殊部隊に編入されるという経緯があったので、意外にも特殊部隊の被服は日本製が多いです。

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ぱっと見、真ん中の山岳民族の上着が南ヴェトナム製、それ以外は全部沖縄製です。パンツは金色に退色する通称ゴールドタイガー、後ろの米兵の上着が銀色に退色する沖縄第三ロット通称シルバータイガー。おそらく他のは全部ゴールドタイガー。変な話、退色しないと区別難しいんですよ、タイガーって。

 

一番古着で見るタイプが通称ジョン・ウエインタイプなんですが、「∈」みたいなパターンが特徴なんですよ。でもそれがないんで。

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ジョン・ウエインタイプタイガーストライプ

 

・・・という経緯からタイガーストライプに関しては何を本物とするのか?というそもそも論があるわけで、人気の沖縄製の当時物が欲しくても、非常にできの良いレプリカが出回っているので無闇に高額なものは手を出さないほうが良いと思います。

例えばこの「∈」を登録商標とって生地を製造している「タイガーストライププロダクツ」というレプリカがあるんですけど、

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上の当時物と比べて若干茶系の部分の色合いが明るいんですよ。わかります?これでもレプリカとしてはめちゃくちゃ判別しやすい方なんで沼です、沼。

 

サイズは、山岳民族向けがアジアのMを意味する「A-M」米兵向けが「US-M」といった感じでスタンプされてます。

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まぁとにかく、不正規、極秘任務、アウトロー、インテリみたいなイメージがタイガーストライプにはあるので人気なんですよ。単純にパターンがカッコいいというのもあるんですが。

 

ちなみに現在の米空軍が採用しているABU(エアマンバトルユニフォーム)がタイガーストライプっぽくてカッコいいです。

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空軍なので滑走路での作業を考慮してグレー系になってますけど。

 

だらだらと長くなっちゃった…やだね、ほんとに。

まぁ、ぜひ古着屋さんでお宝さがしを楽しんでください。ではでは。

「アイドルの枠を超えた」に代わる表現を sora tob sakana で表したい。

光の世界から来られた皆様に知ってほしいのだけども、前回の日記有坂玲菜というライブアイドルを知ってもらいたいでも少し触れたとおり、今の地下アイドルの世界はおよそ思いつく限りの音楽ジャンルで埋め尽くされていてそれなりに賑わいを見せている。

 

例えばアーバンFMで流れていても全く違和感のないAOR代表格フィロソフィーのダンスメロコアを含むオルタナロックを網羅するヤなことそっとミュート、NYインディーズ宅録女子風ドリーム・ポップをいち早く取り入れた柳沢あやのによるCLOCK & BOTAN、更に疾走感あふれるドリーム・ポップシューゲイザー・・・・・・・・・ドッツトウキョウ)、EDMに始まり最終的にはTrapやガバ、ソウル・ファンクまでを取り入れ、ヲタクに一大パリピ勢力を築き上げたSTEREO JAPAN、EDMをより多様にポップ化した唯一無二のフューチャーベースCY8ER、と枚挙に暇がない。ご存知ない方はそれぞれタップしてみて欲しい。そしてちょっと驚いてほしい。

 

そして僕らはその衝撃に、ついうっかり「アイドルの枠を超えた」なんてこちら側から言ってしまうのだ。

 

だが地下の住人よ、少し考えてみてほしい。僕らはヲタクであって、つまりは若くて可愛い女の子好きなのである。胸張って言いたかないけど。 

だから例えば冒頭のフィロのスなんか音楽として100点な上に、可愛い女の子でさらに100点加算してしまうのだ。十束さんのコスプレ可愛いし、もう無抵抗で100点。 

ただ、光の世界の住人にはそれが逆効果の場合が少なくない。アイドルって響きでもうだめという。「う~ん悪かないけどChicとかBNHとかSuchmos聴くわ」って言われがちだ。そしてそれは音楽の造詣の深さとは全く別の、ある意味生理的な話だから仕方のないことなのだ。

 

だから彼らに「アイドルの枠を超えた」なんて訴えても響かないどころか、馬鹿にされるんじゃないか、と危惧しているのだ。超えてくんじゃねぇよ、つって。ヲタクだからヲタクが馬鹿にされるのはやはり腹立つ。

 

だから僕は別の提案をしたいと思う。

 

「アイドルの枠をわざと超えない」sora tob sakanaを。

 

 

広告の街(sora tob sakana)演奏動画

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まずは演奏を見てもらえればわかると思うけど、ゴリゴリにカッコいいマスロックだ。(小並感)いやでも本当にカッコいいものってこんな感想しかでないよ。

ではこれに四人の中高生アイドルが加わるとどうだろう?

 

sora tob sakana/夏の扉

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 お世辞にも上手いとは言えないかもしれない。どこか不安定な上に伸びきれてない。今の時代、いくらでも編集して音程合わせて、AutoTuneできるはずなのに。

 

でも僕はこのままが好きなんですよ。だってこれこそアイドルにしか出来ないことじゃないですか?

 

 あえてストレートに届けられたこの青春期の少女の声の透明な清々しさが、

どこか夕暮れの放課後、音楽室から聞こえてくる合唱部の練習のような生生しさが、

遠くに置き忘れてきてしまった郷愁にも似た甘くて苦いノスタルジーをチクチクとくすぐるり、心地よい胸苦しさを僕に与えてくれるのだ。

 

考えすぎか?だまれリア充、こっちはいろいろ背負ってんだ、邪魔すんな。

 

僕はアイドルヲタクだから、アイドルはとことんアイドルらしくあっていいと思ってる。枠なんか飛び越えなくっていい。けれどもアイドルらしさは、作り笑顔をバラまく以外のもっと、あらゆる手段があってもいいと思っている。

 

その多様な表現の一つでも誰かに刺されば、そうしてそれが、色々な形で地上に届けられて、もっと多彩なアイドル文化の楽しみ方が、広がっていけばいいのにな、と思っています。

 

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sora tob sakana めちゃくちゃ爽やかで心地よいよコレ。アイドルだけどね!」ってお勧めしてみてください。

 

では。