Life SUCKS but It's FUN

音楽、IT、サブカル、アイドル、その他思いつくまま好きなものだけ共有したい、ルサンチマンの雑記です。

トランプ大統領の件と取りあえず選挙に行けってくらいなら行かない方がマシじゃない?というお話を少ししたい件

どうもです。

僕は面倒くさいので普段も今後も政治の話はしないと思うしするつもりもないんですけど、少し気になることがあったので、僕の政治に対するスタンスというかまぁそんなお話をしたいとおもいます。今回だけ。わかりやすく。

たまにはいいでしょ?

先日こんなツイートが回ってきました。

 

 

 

ちょっと動画観られない方のためにスクショ貼りますけど

 

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皆さん、これどう思いますか?

 

ちょっとここで一つたとえ話をしますね。

あなたは今、月額10万円のシェアハウスに10人で住んでいるとします。

 

あ、大丈夫、テイラー・スウィフトとか掛かってないから。

テイラー・スウィフトオシャレとか思ってる時点でイヤすぎるけど。

 

内訳は、稼ぎの良いA君が優しいことに8万円を支払い、
あとの2万円をあなたを含めた残り9人で割っています。
つまり一人2223円ですね。

で、大家さんからこんなことを頼まれます。
「実はそろそろ家の修復だとか色々あって1万円家賃あげたいのですけども」

さて、あなたはどうしますか?

1・A君金持ちなんだから来月から9万たのみます

2・払いません!

3・A君はいいよ、僕らで割るから。


なんでこんな喩え話をしたかというとですね。
今の日本の財政の現状はまさにこの通りなんです。

 

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納税者の約1割である所得1000万円超えの層が、全体の税額の8割も負担しています。そして、だからといって、国から我々凡人の8倍のサービスを受けているわけでもないのが現状です。

 

さて、話を元に戻しますが、
この喩え話のケースで一番起こってほしくないことはなんでしょうか?


A君が、「もう限界です、すいませんが引っ越します」と言い出すことですよね。
来月からあなたの負担額は2223円から一気に12,223円に跳ね上がることになります。

 

で、現状そういうことは実際にめちゃくちゃ起こっていて、優秀な納税者である企業なり投資家が、より税率も低く、電力も安定して安く、人件費も安い海外に移転しようとするのは当然の流れなわけです。 

 

で、ここまで読んで頂いてもう一度最初の動画なりスクショを観ていただきたいのですが、皆さんどう思われますか?

 

僕は、ああいうのが「そうだそうだ!!!」ってSNSで拡散されて、とりあえず日本を変えなきゃならねぇ!選挙いけー!金持ちからもっと巻き上げろ!!ってな風潮が本気で恐ろしいと思っています。

あとで言及しますけど、実際そういう耳障りの良いキャッチコピーで人気とる政治家もいますからね。

 

そしてここ10年くらい、なぜそんな風潮になっているのか?少し別のお話をしたいと思いますね。

 

皆さんグローバル社会ってどういう認識ですか?

 

大きな意味で言えば第二次世界大戦
小さな意味で言えばソヴィエトが崩壊した1991年後
アメリカが覇権を手に入れた後くらいから

グローバル化というのは着々と進んできたわけです。

で、グローバル化ってじゃあ一体なんなのよ?って話ですが
要は通信、交通、流通、の発達によって世界が狭くなって国境の境が曖昧になって
人種、国籍の壁がなくなり、共通意識、共通理念を持つようになった時代

とでもいいましょうか。

あ、AppleiPhoneなんかいい例ですよね。アメリカでブレインがアイデアをだして、他国の部品を使って主に中国等で安く生産しそれを世界中で売りさばいて

結果的に莫大な利益をアメリカ合衆国にもたらすわけです。
こういうのはグローバル化された社会じゃないと成り立たないわけですし
もう一つ良い点をあげるとするならば

戦争が起こりにくい世界になって来ているとも言えます。

まさにアメリカと中国なんか政治、外交的には相反してるんですけども
経済の結びつき、もちつもたれつの関係が大きすぎて
大戦前のように、「よし、潰してしまえ!」とは中々ならないわけです。

で、様々な人種や宗教、国籍の人々が入り交じるわけですから
マイノリティーを尊重する動きもあるわけですね。

LGBT問題や女性平等化社会問題、人種差別問題なんかがちょくちょく取りざたされますが

これもグローバル化社会のいち現象と言えるでしょう。

 

で!!!!!

ここからが本題なんですけども

じゃあいいコトだらけかと言ったらそうでもない。
で、その「そうでもない」部分というのがここ10年くらい世界中で抑えられないくらいの流れになっていると思うわけです。

 

最初に上げましたけど、国としては税金をたくさん払ってくれる企業や個人を守りたい。それはひいては我々凡人のためでもあるのですが、そうなってくるとですね

 

じゃあそれって本当の意味で「民主主義国家」といえるのだろうか?
・・・という問題がでてくるんですよ。

グローバル社会においては、政治よりも
人、情報、金、が先に流れる、と言われています。

つまりそう言った流れを守る形で政治が動いているわけで、一般のそして恐らくは国民の大半を占めるであろう「普通の労働者階級」にとっては、まったく恩恵がないどころか関係のない話になっているわけです、「政治」そのものがです。

 

で、それは本当に国民全体の意志を反映して政治が行われていると言えるのか?
一部の富裕層とその利益の為に国が動くこと
それは本当に「民主主義」と言えるのか?という事なんですよね。

そう言った反既得権益、反権力、半富裕層、へのポピュリズムが世界中で巻き起こっているわけです。

要は上記のような反グローバル体制、全てを批判する動きです。

 

トランプ氏はそこをうまく突いた。

 

「貿易で日本、中国、メキシコを打ち負かす」
「メキシコとの国境に壁を作って移民を締め出し、イスラム教徒の入国も禁じる」
アメリカを再び偉大に」
「年収2万5000ドル(約300万円)未満の人の所得税を免除する」

 

なんかめちゃくちゃな発言に見えますけども、じつは全て反グローバル化に対するポピュリズムの立場に立った発言であることがちゃんとわかると思います。

 

で、実際彼の行動はちゃんと国益につながっているのか?と問われると、実に微妙ですよね。

 

ポピュリズムが決して悪いとは思いませんけども、SNSなんかで強く拡散している人たちの特徴として

 

・なぜか政治家は自分よりバカだと思っている

・そして皆「悪」だと思っている

・けれども面倒なので政治をちゃんと勉強しようとはしない

・自分がこんなにも苦労しているのはズルしている人間のせいだ

 

ので、まぁ僕は政治の話は面倒くさいのでしないのです。

まぁ僕が彼女もできないドルヲタをしているのは安倍のせいですけどね

 

最後にもう一つ例をあげますね。

 

安倍首相もやってましたけど、ODA(政府開発援助)のお話です。

要は海外にお金を援助しますよ、って政策なんですけど、まぁこれが炎上しやすくてツイッターで「ODA ばら撒き」とかで検索すると山のように出てきます。

 

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で、実際じゃあODAってのは海外にお金をばらまいているの?って話なんですけど、そんな訳ねぇどころか、実はコレがまた実にエゲツない金稼ぎの手段なんですよ。知ってました?

 

政府開発援助、とは言っても内訳では「円借款(要は長期ローン)」と「贈与」があって、日本はこの「贈与」の割合がめちゃくちゃ低いんですよ。

日本のODAの特徴としては、以下の点が挙げられる[15][16]

贈与比率の低さ

日本のODAは、贈与ではなく、被支援国が返済を要する円借款の比率が高い。これは、日本がODAの被支援国から支援国へと移行していくに際し、贈与を行うだけの財源がなかったことに加え、ハードインフラの整備へ向けた低利融資によって日本の輸出市場を拡大していくという政策目的も背景にあったとされる。また有償の円借款協力は「借りたものは必ず返す」という意味で、日本の援助哲学でもある「自助努力」を促すことになり、途上国の自立の精神を涵養するという一面を持っている。欧米の原則無償の援助は、「人道」を前面に出しているものの、往々にして依存心を産んで、自立の精神を阻んでいるとも指摘されている

 

wikiより

 

わかりやすく言うと、支援しますよ、って言いながら、単に借金させてるだけで、きっちり利子もとってます。これが政策としてどれだけ有効なのかは、駅前にどんだけサラ金があるか見ればわかると思います。

 

時折、日本が支援してやったんだからアジア諸国は感謝しろ、みたいな意見も見ますけども、アコムから金借りて、返しに行く時菓子折り持っていく人っているんですかね?

 

で、ここからが更にエゲツない話なんですけども、その円借款には条件ってのがあって、基本インフラにしか使えないんですよね。道路作ったり工場作ったり電気、水道その他もろもろ、日本側から指定されているわけです。しかも業者まで

 

ハード支援比率の高さ

日本のODAは、道路鉄道発電所などのハードインフラストラクチャー整備の占める割合が大きい。多くの日本人が『ODA』と聞いて連想するのも、こういった支援形態である。このようなハードインフラ整備を巡っては、多額の受注費を巡って政治家と日系企業が癒着し、仲介業者が不当に多額の報酬を取得しているとの指摘がある。

 wikiより

 

 

つまり、政府開発援助ってのはちっとも人道的じゃない上に、他国に借金させてその金で日本の企業を送り込むという、どう考えても日本が儲かるシステムなんですよ。マジでエゲツない。

 

もちろん政府は「困っている国使っていっちょ金儲けしようぜ」なんて言えるわけないんで「援助」つってるわけです。

 

本題もどりますけども、政治家は馬鹿だと思っている「ばら撒きの無駄遣いだ」って思ってる人たちが「とりあえず選挙いけ!」って風潮を流布して、トランプ大統領みたいなトップが生まれるのがなによりおっかないなと。

 

とりあえず、選挙に行く前に、少し調べてみたらいいと思います。僕はね。

 

ではでは。

NGTの山口真帆さんの件、問題点を少し別角度で見てみる話

どうもです。

僕は正直AKBグループに関しては無知なので、Z会がどうのとか、いなぷぅがどうのとかはよくわからないし、真相について掘っていけば空想を交えた考察レベルの話になってしまうと思うので、その辺はファンの方々におまかせすることにして、あまり語られていないAKS(AKBの事務所)に感じるベンチャー気質についてお話しようと思います。

 

そもそもベンチャー企業とは

ベンチャー企業って聞いたことあると思うし少し詳しい人ならスタートアップだのなんだのって事くらいは分かると思うんですけども、具体的に何を目指しているのか?という点で誤解されやすいと思ってるのでおさらいしましょう。

 

ざっくり言ってしまうと「こういう事やるから投資してね」って企業なんですけど、「こういう事」というのがいわゆるスタートアップで、例えば

 

日本の漫画を翌日に翻訳して海外にネットで販売する企業やるから投資して

 

のような話がスタートアップ。ただベンチャーにおいて一番大事なのは実はそこじゃなくて、EXITなんですよね。

 

海外のマンガファンはX千万人、うち統計的に10%が買ってくれると仮定した場合、二年後の利益はXX億円となります。

 

という、その最終的な利益とその後の展開がEXIT、M&A合併と買収)とかIPO(株式公開)とかが一番重要なんですよ。

そりゃそうでしょ、投資家に夢語ってもしょうがないんです。今投資してくれたら何年後かにめちゃ儲かりますよって話が一番大事だし、もっと平たく言ってしまうと、金儲けの手段として何を扱うか?なんてどうでもいい事なんですよ。

 

ベンチャーやる側も、投資側も です。

 

ということはつまり、何を扱っていようが、一番大事なのは「数字」ということになります。

 

ベンチャーというとITのイメージありますけどそんなこともないんです。某巨大モールに必ずといっていいほどある、あのペットショップもベンチャーです。

動物好きの友人が幹部として入社したんですけども、半年で鬱になって辞めてましたね。動物を動物とも思っていない。常に数字の話で病んだそう。

 

僕もいちおITに少し関わっていたのでベンチャー誘われたんですけども、

「いい車乗って、いい女抱いて、良いスーツ来て、楽しいぜ?」って言われて

 

なにその地獄みたいな生活?つって断りましたけどね。

ヲタクなんで。

 

アニメ観て、アイドル観て、カレー食ってれば幸せですわ。

AKSに漂うベンチャー

 で、僕はAKSに対しての投資グループに関しては調べてないんですけども、IT系ベンチャーに嫌という程つきあわされた経験上、AKBグループのやり方は完全にIT系ベンチャーのそれだなって感じてたわけです。

具体例を上げます

 

・ユーザーを競わせて課金させる

ゲームアプリ系ベンチャー企業の常套手段なんですけども、いわゆるガチャとかイベントとかを定期的に打って、ユーザー同士を競わせて課金させるシステムです。AKBグループに関して言えば、総選挙システムですね。CD何枚も買わせるっていう意味ないやつ。

 

・バイラル商法

要は宣伝費を掛けないで宣伝する方法です。ネットで話題にさせるのが手っ取り早い。

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この事務所、コレ何回かやってますけどこんなのは常套手段。何億と稼ぎ出す事務所がこんなん気づかない訳がない。わざと似せることでネットで話題になるわけです。そうすることによって普通なら数千万単位でかかる宣伝費が実質ゼロ円なります。

 

それから坊主にした女の子だったりとか、突然結婚を発表した女の子だったりとか、ああいうのも全部知っててやってます。スポーツ新聞の一面を飾るって、アレ実費だったらいくらかかると思います?

 

熱烈なファンの友人に、わざと評判下げるようなことするわけ無いだろ、って反論もらったんですけども、そこがネットと熱量のあるファンの不思議なところで、じゃあ実際あれでAKBグループって売上落ちたんですか?って聴くと黙っちゃう。

例え一人の女の子に批判が降ろうと、グループ全体の知名度や利益が上がればメンバー個人なんかどうでもいいって事。

 

って言う話をIT広告関係の友人に話したんですけども、彼女、後日偶然AKSに営業の仕事があって行ったときに「ネットと炎上を管轄する部署、ありますよ」ってあっさり言われたそうです。 これ書いていいのか悩んだんですけども、一介の営業にバラしてるんだからいいんだろうなって判断で。

 

まぁファンとしては仕組まれてるっていうのは信じたくはない話でしょうけど、僕も確証あるし、ベンチャーのやり口と付き合ってきた僕からしたらそうだとしか思えなって。

 

・パッケージ商法

これもゲーム関連の企業にありがちなんですけども「こういうシステムで、こういうイベントやって、こういう感じにすれば儲かりますよ」という流れがパッケージ化されてるんですよね。

AKBグループでいえば、

秋葉原に劇場つくって、こういうシステムで運営すれば、数年後にこうなる。町おこしにもなる。

っていう実績があるので、それを各地方で一つのパッケージとして同じことをやるわけです。当然投資もされやすい。

 

JKT48が出たときに、「なんでジャカルタ?」って思った方も多いと思いますけども、じつはジャカルタは東京に次いで、都市圏人口が世界第二位です。ついでにいえば、高齢化の日本と圧倒的に違い、アイドルファンになりやすい20代~30代の若い男性が日本の2~3倍近く居ます。

 

もう一回いいますよ?ベンチャー企業にとって一番大事なのは数字です。

数字が出れば、何を扱おうが、どこでやろうが、関係ないんですよ。

それがたとえ、青春真っ只中の夢を持った女の子だとしても、そんなことは知ったことではないんですよ。

 

で、ゲームもそうですけどもパッケージ商法には当然ピークから終わりまでも一連の流れであります。そうした場合どうするか?

 

とりあえず終わりにして一からまたやればいいだけのことです

 

だってパッケージなんだもん。この意味、NGTファンの方には痛いほど分かるのではないでしょうか?

 

僕がベンチャーを毛嫌いする理由

まぁここまで語っておいて、理由もクソもないんですけども、僕は一消費者として、企業には夢をもってサービスを提供して頂きたいと思ってます。

企業も、消費者も、Win-Winじゃなきゃならない。買ったことを、関わったことを後悔する、なんて企業がサービスを名乗っていいわけがない。

 

結論から言えば、AKSは金儲けの手段としてアイドルというジャンルを選んだだけで、アイドル達やファンの心理なんかケアしようとなんか思ってないと、僕は思いますね。他のベンチャーと同じくです。

よく秋元康氏もやり玉にあげられますけど、彼にそんな資質や知識ないと思います。彼はただのキャッチアイコンじゃないんですかね?

 

まゆゆAKSの気質を見抜いていたような気がします

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裏を返せば態度わるかろうが、ルール破ろうが、数字を出した子が「よい商品」なわけで。

 

僕らヲタクはアイドルに夢を託すし、アイドルも夢をみんな持っているとおもうんですよ。そういった気持ちを一番大切にしようとしない事務所なんかに僕は加担したくはないかなって思います。

 

そんな中で孤独にもかかわらず、自分のアイドルとしての夢と信念のために戦い抜いた山口真帆さんに、僕は称賛の拍手を送りたいと思っているし、彼女のような女の子が報われない世界なんかどう考えても間違っているとも思っています。

彼女と彼女のファンには、ぜひとも幸せになってほしいです。

 

 

長くなりましたがこのへんで!!

ではでは。

ポエトリー・ラップのニューカマーだったハズの春ねむりとDAOKOは何故こんなにもかけ離れてしまったのか

 

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どうもです。

これ読んでいる方で20代の方って居ますかね。居ます?

じゃあオレもーー!!!

 

すいません、ちょっと飲んでて。

20代の方ならわかると思うんですけど、ナード側からしたらラップって一般的にあまり良いイメージないですよね。学生のころラップ聴いてた人って大体ほら、なんかあんな感じじゃないですか。 

 

 

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ごめんK DUB K DUBごめんて。

 

大好き❤

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金、女、ドラッグ、ビーフによるディスりあい、ギャング、喧嘩、みたいな文化がヒップホップの根底にあったりして、ヲタクが向いている方向とは真逆だったりしますからね。

 

けれどもそれは一般的にラップ=ヒップホップだと思われていただけであって、「そうじゃないラップもあるんだ!」って知ってから聴くようになった20代のヲタク系の方、とくに女子は多いんじゃないかな?と思います。ぼくりりとかなら聴けるでしょ?

 

そういったジャンルの中に「ポエトリーラップ」というのがあって、文字通り詩の朗読のようなラップなんですけども、春ねむりは「歌の下手な私でもこれならイケる!」と思って始めたらしく、DAOKOは「ニコニコ動画で見て知って」始めたらしいです。

 

偶然にも春ねむりが大好きだったと言っていて、そしてDAOKOも後にfeaturingした、不可思議/wonderboy聴いてみてください。

 

 

 

不可思議/wonderboy - Pellicule (Official Video)

www.youtube.com

どうですか?僕はあいにくオッサンなので、彼のリリックに全部共感したりは出来ないんですけども、自分が学生だったらがっつり響いてハマっていただろうな、と思います。それくらい彼のリリックと表現にはパワーがあるな、というのはわかります。

「DAOKOも後に」と言ったのは、彼は実は既に事故で亡くなって居るからです。この曲、当時路上で演るも誰も立ち止まってくれないという動画もあるんですけども、皮肉にも事故後に彼のリリックが掘り返されて人気が出たラッパーです。

 

ついでに、という言い方しては失礼なんですけども、ポエトリーラッパーでずば抜けてるな、と僕が勝手に思うのが志人(シビット)ですね。

 

 

志人 ZYMOLYTIC HUMAN : 発酵人間 満月 ~ 中庸 ~

www.youtube.com

 

いいからはよ、女の子出せって、ごめんよ。うるせーな。

 

 

春ねむり - 東京

www.youtube.com

春ねむりがミニアルバム一発目に作った「東京」

そしてお次が「お?ケミブラか?」と思って買ってしまったアルバムに入ってた、僕がDAOKOを知る切っ掛けとなった曲

 

 ★STAR GUiTAR 「Mind Surf feat daoko」

www.youtube.com

 

な?続けて聴くとどっちがどっちだかわからないだろ?(失礼)

まぁそれは言い過ぎなんだけどとりあえずこういう層にこういった特定のジャンルが浸透していてそれなりに需要があった、ということ。

 

で、当時顔出しほぼNGの女子高生ラッパーということもあり、

あ、もう一度言う?

 

女子高生ラッパーということもあり

 

・・・・初めてブログで色使ったわ。

こんなしょーもないとこで。

 

で、僕はDAOKOのアルバムも買ったんですけど、ある日このMVみて腰抜かしたんですよ。わりとマジで。

 

 

DAOKO『拝啓グッバイさようなら』

www.youtube.com

 

おいオメー誰だよ!!!

 

わかった、ニセモノだな?たまたま芸名が同じだった加勢大周的なあれか?違うんか?DAOKOちゃんなんか??わかった、大人だな、悪い大人にやらされてんだな?よしおっちゃん今助けてやるからな、オレのDAOKOちゃんを返せっつって。

 

まぁ冗談はさておき、実際に彼女が彼女の大好きなTempalayとの合作の際に「これまで第一線の人と仕事したり、いわゆるメジャー的な制作が続いてて、自分が本当に好きなものってなんなんだろうと思うようになってて。」と言っていたので、まぁそういう事なんでしょう。

 

ただこの姿勢がアーティストとしてダサいかどうかとかそういう理屈抜きにして、さっきのMV見た時に同時に思ったのは、キャッチアイコンとしてあり得ないくらいのオーラがあるなと。それはそれで彼女の魅力だし、バンバン出していかないともったいないじゃないですか。

 

で、一方同じ路線でスタートした春ねむり。僕が度肝抜かれたのが去年のこの曲です。

 

 

 

春ねむり「kick in the world」

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このキレイな女の子は彼女自身ではないですけども、曲、バチクソかっこよくないですか?ポエトリーラップなんですけどもロックですよね。いや、演奏がじゃなくて。演奏もだけど精神が。

彼女はラップをやる上で、毎日日記を書くようにしたそうです。そうして自分でなんとなく書いてしまった時はありきたりの言葉しかみあたらなくて、本気で書いた日と全然違うことに気がついたそうです。

 

そうして毎日自分だけの言葉を探し続けてきて、今ではそれらを腹から吐き出してるんだなと。

 

www.youtube.com

本気で腹からだしてるんだな、と。

 このみっともなくも感情ぶちまけてるのが「春ねむり」さんです。僕はこっちのほうが美しいと思う。いやPVの女優さんも可愛いけどさ。

 

 

ということで同じポエトリーラップから入った二人のお話でした。

ではでは。

アメリカ - サイモンとガーファンクルへ捧ぐ

 

最悪な気分だった。

車が故障して近所のガレージに持って行ったのは良いが、納期が遅れに遅れたのはこの国ではよくある話としても、出庫するときに作業員がfour-letter word(四文字言葉、暴言)を吐いたのだ。なにかは覚えてないが、Fuck、Cunt、Shit、米国で他人を侮辱する汚らしい言葉は大抵四文字だ。恐らくしつこく毎日のように納期を催促してきた東洋人が気に入らなかったからだろう。

 

日常的に差別を受けることは多々あった。そしてそれに決して慣れることはなく、北国のニューヨークに降る真綿の雪のように少しずつ、だが確実に自分の奥底に積もっていくのを感じていた。予想もしていなかった執拗な悪意を、普段はこの国の癌だとおもって諦めることにしていた。

だが今回だけはとうしても許せなかった。

 

"Come back tomorrow”

 (また明日来い)

 

と何度も納期を延期された挙げ句に、やっと仕上がって何枚かの$100札を渡した途端の暴言だ。

 

知り合いのホームスティ先のホストファーザーに法的な糸口がないか、聞きに行くことにした。彼はこの小さな片田舎の判事で、皆に「ジャッジ」と呼ばれている人望ある有力者だと聞いていた。

 

"so they called me names judge"

 (彼らに侮辱されたんだ、ジャッジ)

 

彼は真剣なような態度で話を聞いてくれたが、私の方から電話しておくよ、気の毒だったね、と言う彼の、その張り付けたような出来合いの笑顔が癪に障ったので早々に話を切り上げた。

 

この国では強者が弱者の上に立っているわけではないのだ。弱者がさらなる弱者を見つけて上に立とうとする、そして強者はそれを見て見ぬふりをするのだ。

 

何を期待して彼を訪れたのかさえ、忘れてしまった。

いや、そもそも何を期待してたった一人でこの国にやって来たのだろうか。

 

 

 

 

 

マンハッタンでは3ヶ月で資金が底をついてしまい、同じニューヨーク州で一番学費が安い学校に転校することを決めた。場所も無名の土地だった為に、大まかな位置しかわからなかった上に、実際に思っていたよりもニューヨーク州は大きかった。

 

ニューヨーク全体が大都会と思われがちだが、ビルのひしめき合う「あの部分」つまりマンハッタンは実際のところ、ニューヨーク州の中では緑で示したこれだけの大きさしかない。

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この小さな緑色の部分を一歩でたら、あとは殆ど草木と山と川しかないと思っても間違いない。

 

とりあえず一番近くの大きな街までグレイハウンドに乗って行ってみた。そこから先は交通機関が無いため、自力で解決しなければならなかった。一度隣のニュージャージーに入ってから向かう。4時間近くもかかった。

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オールバニーに着いて、何人にも聞いてみたが、誰も自分の大学の場所を知らなかった。それでもやっと知っている人をみつけ、大学の近くまで乗せていってもらった。更に2時間掛かった。夜中に学校についてしまって途方にくれたが、それでもこれから始まる何かに期待して興奮していたのだ。寮のオヤジを叩き起こして、充てがわれた何もない部屋で寝転んだ。その夜は寝れなかった。だがその興奮が何だったのか、今ではもう思い出せないでいるくらい、アメリカにはなにも期待しなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

偽善者を絵に描いた様なジャッジの家からの帰り道、突然電気系統が全て遮断してしまった。治ったというのは嘘だった。その上、金を取られた挙げ句、馬鹿にされたのだ。そうして憧れて、憧れて、憧れぬいたこの国で、今、自分が最底辺の扱いを受けて居ることを改めて思い知った。アメリカという国の冷たい現実が、まるで遅延性の毒のように自分を蝕んでゆき、夢を失い、ひどく失望していたのだ。もう何もかもどうでもよくなってしまった。日本が恋しくてたまらなくなった。

 

トボトボと坂道まで車を押して歩き、惰性で下りながらローギアに入れてみた。何度か繰り返してなんとか始動したが、止まったら二度とエンジンはかからない気がした。何もない一本道の脇に、やっとボロい倉庫みたいなガレージを見つけた。50歳くらいの無愛想な汚いオヤジがでてきた。

 

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彼はどうやらイタリア系の移民で一世のようだ。英語がまともに話せない。が、どうであれ、故障箇所の説明ついでに、ボッタクられてバカにされた経緯も話した。愚痴を言った。悪態をついた。その上で、オマエならこの車治せるか?と試すように聞いた

 

”this is not a car this is a toy! ”

  (コレは車じゃない、オモチャだ)

 

確かに小型の車だったが少し腹がたった。コイツもどうせ馬鹿にしてるのだ。その上、全く同情するでも、慰めるでもなく、治せると言うでもなく、勝手にボンネットを開けた後、オレは忙しいんだ、壁に道具がぶら下がっているからまず、スパナをもってこいと言ってきた。ますます馬鹿にされている気分だった。

 

言われた通りスパナを持ってくると、ここを分解しろ、終わったら言え、と言われた。修理を依頼したのに、なぜかオヤジに命令される。その後もここを取り外せだの、あそこをいじれだの、オヤジは別の車の修理をしながら片手間で命令してくるばかりで結局何もしてくれなかった。こんなひどい話、聞いたこともなかった。

 

だが車は言われたとおりにいじっているうちに治ってしまった。

 

帰ろうと思い、いくらだ?と聞くと

 

”Why? You fix the car, I don't”

 (なぜだ?オマエが治したんだろ。オレじゃない)

 

ぶっきらぼうに言うとオヤジはさっさと別の車の修理に戻ってしまった。

オヤジの行動の意味がやっと分かった。一切手を出さなかったのは、ボッタクられたばかりの東洋人のガキから金を取りたくなかったに違いなかった。思い返してみればTOYだと言ったのは、オマエでも治せるぞ、という意味だったのかもしれない。

 

その様子を始終面白そうに観ていたヤツがいた。オヤジにビルと呼ばれていたその男は、長髪でだらしない30歳くらいの、いかにもな感じのアメリカの田舎の白人だった。従業員ではなく、用もないのにいつもこの場所にいるような感じだった。

 

ビルに、一番近いスチュワートの場所を聞いて、治ったばかりの車で6缶パックのバドワイザーを買いに行った。

 

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戻ってみるともうひとり別の男が居た。ガレージの中の正面の壁の中くらいの高さの位置に内側へ突き出したベランダのような出っ張りがあって、そこから彼がこちらに手招きしているのが見えた。

今にも崩れそうなはしごを登って行くと、彼は(静かに!)という仕草で口に手を一本立てて、そのままその指を窓の外の庭の木の根本へと向けた。

そこにはりんごが一個落ちていた。彼が置いたものらしかった。が、それがどうしたというのだろう?彼をもう一度観て答えを求めたが、彼の視線はそのりんごから離れることはなかった。

二人とも、何を話すわけでもなく、りんごをただただ眺めていた。と、突然木の上からリスが降りてきて、りんごを器用に食べ始めたのだ。

 

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彼はガッツポーズを大げさに取った。なにがそんなに嬉しいのかわからなかったけれども、とにかくこれを見せたかったことだけはわかった。彼はオヤジの息子でマリオと言った。オヤジと違いアメリカで生まれ育っているので普通のアメリカの若者と言った感じだった。ガレージの看板を見る限りでは彼も従業員のはずだったが、毎日1時間くらいこうしているのが日課なんだと下に降りながら語ってくれた。

 

マリオは愛想のいい男で、買ってきたバドをオヤジにやってくれと頼むと、ひと缶もぎ取ってオマエも飲んでいけと渡してくれた。

 

”I don't touch a drop

   (酒は一滴も飲めないんだ)

 

と言うとビルがバカにするように笑った。

コイツには渡すな、とマリオに言ったが遅かった。ニヤリと笑って一本取るとありがたそうにこっちに缶を掲げて振ってみせた。

仕事を切り上げたオヤジを待って、汚い倉庫みたいなガレージの隅っこで、壊れたソファーと高すぎるスツール、道具箱の上、えらく座り心地の悪い椅子に、それぞれ座って乾杯をした。

 

一人だけ酒を飲んでいなかったのもあるのかも知れないが、彼らの会話は暗号のような、常にそこに居る人間にしか通用しないような、そう言ったたぐいの共通言語で成り立っていたので邪魔をしないように会話には入らず、ボロいラジオを聴いていた。

 

ラジオからサイモン&ガーファンクルの「アメリカ」が流れてきた。

 

 

www.youtube.com

中学生の時意味もわからずによく聴いた曲だ。

なんとなく一緒に口ずさむ

 

Let us be lovers, we'll marry our fortunes together

 

意外と覚えているもんだった。ビルはボソボソと自信なさげに時々歌に入ってきた。マリオとオヤジは黙ってラジオと二人の歌を聴いていた。

 

叙情的な曲で、今でもやっぱり意味がハッキリとはわからない。ただ、アメリカを旅するようにここにたどり着いた自分には、中学生の時ではわからなかったいくつかの言葉が今の自分に抽象的に刺さって居ることに、歌いながら気がついた。

 

Kathy, I said as we boarded a Greyhound in Pittsburgh

キャシー、と僕はピッツバーグでグレイハウンドに乗り込みながら言ったんだ

Michigan seems like a dream to me now

ミシガンに居た頃が夢見たいだね

It took me four days to hitchhike from Saginaw

サギノーからヒッチハイクで4日もかかった

I've gone to look for America

 (僕はアメリカを探しに来たんだ

 

 

マリオのオヤジはどんな思いでここにたどり着いたのだろうか?

不器用なオヤジの性格のせいで儲かってるとは言い難い、この汚い倉庫とボロい車たち。仲間はビルとマリオと裏庭のリス。これが本当にオヤジの探していたアメリカなのだろうか。

 

 

Toss me a cigarette, I think there's one in my raincoat

  (「レインコートにタバコが一本入ってるだろ、放ってくれよ」)

We smoked the last one an hour ago

  (「1時間前に、最後の一本吸っちゃったじゃない・・・」)

 

 Kathy, I'm lost, I said though I knew she was sleeping

「キャシー、明日が見えないんだ」彼女が寝ていると知っていて言ったんだ

And I'm empty and aching and I don't know why

「今の僕は空っぽで、ひどく痛むんだ。どうしてだろう」

Counting the cars on the New Jersey Turnpike

ニュージャージーのターンパイクで車を数えた

They've all come to look for America

彼らも皆、アメリカを探しに来たんだ。

 

 

歌いながらボロボロと涙が溢れてきた。人々の遠慮ないトゲのような言葉に、自分の探していたアメリカは虚像だったことを思い知り、この国に来た希望を忘れ、意味を見失っていた。

 

 

ビルが突然歌うのを辞めて、オレのトラックに乗せてやるから来いと言って外に出た。

 

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ついていくと高所作業用のトラックが停めてあった。ビルはケーブルテレビの配線の修理をする作業員だそうだ。やっと自分の作業車が持てた、最高の車だ、と自慢していた。

 

助手席に乗ろうとすると、そこじゃない。先端のかごがオマエの場所だ、と言った。横のはしごを登って先端のかごの部分に入ると、わけのわからない奇声を発しながらビルはビール片手にリフトのアームを目一杯伸ばしてくれた。

 

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相変わらず広大な何もない風景が広がっていた。いくら授業料が最安値だからといって、この街はあまりにも何もなさすぎた。そう思っていた。漠然と探し求めていた「アメリカ」はここにはなかったと、そう思っていた。

 

 

何が見える?とビルが叫んだ。

 

"donno...man,I see the middle of nowhere."

  (わからないよ、ど田舎だ)

 

”damn right! middle of nowhere”

  (その通りだな。どこでもない所のど真ん中だ)

 

「middle of nowhere」というのは田舎を馬鹿にした言い方だ。自分は皮肉を込めてそのつもりで答えたのだが、この場所で自分の夢を叶えたビルが陽気に返したその同じ言葉は何故か、違う意味に聞こえた。

 

 

 ”Toss me a BUD I think there's one on the table ”

(テーブルの上にバドワイザーが一本あるだろ?放ってくれよ)

 

と言うとビルは、2つの意味で笑いながら、オマエ飲めないんだろ?大丈夫か?と言いながら届く位置まで一度アームを下げてから、取ってきたビールを放り投げてくれた。

ビルが腰に巻いてくれたロープがあるから大丈夫だと答えた。

 

もう一度、一番高いところまであげてくれと頼んだ。ビルの夢だった作業車のアームがゆっくりと伸びている間、ビルの言葉の意味を考えていた。

 

アームが止まり、景色を再び見下ろしながら一口飲むと、やぱりビールは不味かった。もう二度と飲むまいと思った。

ビルがニヤけながらどうだ?最高だろ?と叫んだ。

 

”Tastes like shit man! FUCKIN' A!!!”

(クソみたいな味がする!最高だな!!!)

 

ビルは下品な言葉遣いの東洋人に、いつまでも笑っていた。

 

人々の汚い言葉も、騙してくる連中も、金持ちの偽善者も、汚いガレージのオヤジも、裏庭のリスも、酔っぱらいの操縦するダサいリフトのてっぺんも、クソ不味い缶ビールも、そして相も変わらず無駄に広がる、このなにもない風景も、確かに自分が探していたアメリカではないけれども、だがそれは、自分が作り上げたアメリカという身勝手な虚像に、自分自身が勝手に裏切られただけかも知れないような気がした。

 

このどこでもない場所のど真ん中で、オヤジが、ビルが、マリオが、手探りしながら自分自身のアメリカを見つけ出したのだとしたら、人々が浴びせる差別でさえも受け入れながら、まだ知らぬ自分だけのアメリカを、手探りしながらでも探して行きたいと思った。

 

 

ビールを一気に飲み干した。

やはり、これだけはもう辞めておこうと心に誓った。

ライブ会場、下から見るか?横から見るか?

今日こんなツイートを観たんですよ。

 

 

動画観られない方の為に説明すると

落ちていた飲むヨーグルトを開園ダッシュで走ってきた少年が踏んで過ぎ去ってしまい、全身飲むヨーグルトまみれになった動画です。

 

あ、そう書いてあるじゃん。じゃあ観なくていいや。

で、僕が注目したのはそこじゃなくて、すぐさま駆け寄ってペーパータオルでお客さんを拭いてあげてるキャストの方のほうですね。

 

凄いよね、ディズニーって。僕が彼女だったら、ヨーグルトはとりあえず笑って済ませてキャストの方に関心しちゃうかな。すげー!って。

 

アクティビティに限らず、僕は人生はマイナスな部分よりもポジティブな部分のほうにより注視して生きていきたいと思ってます。それが僕の処世術だから。

 

一歩外に出たらこの世は無秩序だと思ったほうが良い。バカはどこにでも居るし、ましては人が集まる場所ともなるとその分母に対しての絶対数は確率的に飛躍する。

 

そうして自分が楽しもうとしているアクティビティにおいて、自分の理想とする形がハッキリとしていればしているほど、それが他人によって壊される確立も飛躍的に上昇する。

 

「楽しもう」という理想がかえって逆に跳ね返ってしまい、結果的に不快に思ってしまうのは本末転倒じゃないですかね。もったいない。

 

確かに飲むヨーグルトは爆弾級のテロだし、彼女自身リプで「周りを観ていなかった私も悪いのです」と言っているし実に公平な考えの方なので、彼女を批判してるのではないので、あしからず。

あくまで一例としてリンクさせて頂いただけですので。

 

アイドル現場に限らず、ライブ現場って時々そういうトラブル聞きますよね。時々じゃないか。常にか。

 

ミュージシャンと共に歌い出すやつ、真ん中で暴れているやつ、奇声を発しているやつ、次のグループ目的で最前列でつまんなそうにしているやつ、ライブ観ないでおしゃべりしてるやつ、ずっとスマホいじっているやつ、カメラ高く構えてて後ろ気にしてないやつ。

 

自分が自分のスタイルでライブを楽しもうとしていたら、それを妨害するかのような存在はいくらでも、居る。

 

そうしてソレを注意喚起するようなツイートって音楽関係では後を絶たない。ライブの数だけ、目にする。そして僕は別にその意見自体が間違っていると言いたいのではない。

 

会場や主催側がソレを規制していないのであれば、そういうヤツらが居なくなることはどうせないんだし、そんなのに目を向けている暇あったら、目の前の凄いパフォーマンスに集中して全力で楽しんだほうが勝ちじゃない?って話。そいつら全員「たかが、飲むヨーグルトじゃん」ってさ。

 

自分の好きなミュージシャン。

下から見たって、横から見たって、凄いことには変わりないでしょ?

 

 

・・・・って事を僕が言っても説得力ないんですけどもね。

 

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やっちゃう側だから

 

 

すいません。今後僕をライブで見かけたらどうか「飲むヨーグルト」だと思って放置してください。

 

まぁこの日は解散ライブだったので「この日くらいは俺はおとなしく目に焼き付けるよ」ってヲタクも多かったんです、本当に。

でもみんな中盤まで本当に大人しくて、ウズウズしてきちゃったんですよ、最後これでいいんかよ?って。

この後みんなバンバン上がってたんで、楽しかった人は楽しかったのではないかと。

迷惑だった人は迷惑だったろうけど。

 

しっとり観ても、騒いでも、どっちにしても色々な後悔は残るんでしょうしね。

 

あ、これ謝罪の日記です。

お付き合い頂きありがとうございました。

 

 

 

THERE THERE THERES × ゆるめるモ!_ two-man live “ゼアめるモ!the final”

www.youtube.com

マリファナ文化と僕の体験した米国におけるレイブ文化とMIGMA SHELTER のお話

どうも、お久しぶりです

 

一昨日、こんなしょうもないツイートしたんですけども

 

 

なにがどうしてかコレがバズってしまい、執筆中現在で32,000ファボ、ついでにと思ってこのツイートのスレッドに貼り付けた、僕の好きなアイドル事務所「aqbi rec」のMIGMA SHELTERの動画も、そこそこ再生されて「かっこいい」等のRTも頂いているみたいです。

 

こんな事なら僕がイチオシしていたThere There Theresが解散する前に、もっとツイッターでうんこの話をしておけばよかったです。ゼアゼアがうんこに救われる世界線パラレルワールドも存在していたのかもしれないのです。

世の中何が吉と出るか解らないものですね。

 

 

ひとり語りだとボケたおしますので皆さんが各自の判断で適度につっこんでください。お願いします。

 

さて、僕の好きなゼアゼアというグループは60年代90年代サイケロック中心の変わったアイドルグループだったんですが、そのライブ中にディレクターである田中氏が突然ダンスユニットを結成することをツイッター上で発表、

会場に居合わせたので直接どんな楽曲になるのか聞いてみたところ

 

「パフュームみたいなグループ」と教えてもらったんですが、あの人は嘘つきなのでどんなグループになるのか色々邪推してたんですよね。雑誌のインタビューでは「t.A.T.u.みたいなグループ」って言ってたし。

 

で、蓋を開けてみたら

 

Migma Shelter - Svaha Eraser

www.youtube.com

 

これ笑うとこですからね。パフュームがエレクトリックシタール使うかよ!つって。

ご存知の方はわかると思うんですけどもいわゆる「ゴアトランス」です。確かにそういうアイドルは居なかったけど、ぶっ飛びすぎでは?三曲目なんか「Joint」ですからね。タイトルが。ジョイントというのは大麻を葉巻状に巻いたものを言います。

 

というかそもそもユニットロゴが大麻ですからね。

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マリファナのお話

で、ドラッグに対して生理的嫌悪感を抱いている人も恐らく多いと思うので、ちょっと僕の意見をまとめておきたいと思います。ちなみに先に言っておきますけど僕は反対派です。オススメは絶対にしません。

 

僕がアメリカに住んでいた90年代は丁度第二次ドラッグブーム(セカンド・サマー・オブ・ラブ)と言われていて、スペインのイビザ島を発端としたドラッグ・クラブ文化の渦中でした。

Beatlesマリファナを覚えた中期以降、音楽性がガラッと変わったように、世界的にも音楽の変化が顕著に観られた時期でもありました。

 

嫌悪派からは「ドラッグで作った音楽なんか価値がない」とかいう意見もよく聞くんですけども、英国王室も認めるミュージシャンでもあるのでその辺は理論が破綻してますけどね。

ドラッグを嫌う気持ちは理解できますけども、その上で成り立っている文化があってそれなりに評価を得ている、ということは認めなければならないのですよね。

 

そう言えば一昨年にBeatlesの映画が公開されて僕は普段からMODSなのでいつもどおりの服装で観に行ったんですけども

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割と高齢の方が多くて、

「まぁ・・・若い頃のポールみたいだわね」とおばさま方達から声をかけられました。

コスプレじゃねぇての

 

その映画の中でポールが告白してたんですけど、映画「HELP」の撮影最中はずっとマリファナを吸っていたそうです。

どおりでみんな子供みたいにハシャイでいたわけだ。

 

そう。子供みたいにはしゃぐんです。大麻の文化からは遠い日本で、しかも「人間やめますか?」ぐらいの勢いで否定されて育った僕らからしたらとても危険なモノのように感じるのですけども、今では僕はアメリカという土地でそういう人たちを目の当たりにして「酒よりもずっとマシ」というイメージしか持ってません。

 

そもそも60年代の第一次ドラッグブーム(サマー・オブ・ラブ)の発端は音楽であり、ベトナム戦争への反戦であり、自然愛好主義であり、愛であって、その思想を支えたのが「マリファナ」だったわけです。

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酒に関する暴力事件はよく聞きますけども、マリファナに関しては真逆の話しか聞きませんね。

ちなみにこのヒッピー文化最盛期に行われたのがあの伝説のウッドストックの野外コンサートで、

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奇しくもこの街、僕が住んでいた場所から近かったので(と言っても車で2時間ほど)僕はしょっちゅう遊びに行っていました。

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今でもヒッピー文化が残っていて

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街自体そんなに大きくはないのですが、いつもフェス状態みたいな可愛らしいところです。

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ここのタコスやさんは毎回お世話になりました。

 

で、お前そこまで肯定しておいて本当に反対派かよ?って思われるかもしれませんが、反対です。

理由は唯一つ。「リスクがデカすぎる」からです。

一応日本の法律では所持が認められていません。持っていれば逮捕され、初犯であれば執行猶予で実質刑務所には行きませんけども、20日間の勾留は逃れられません。

普通の社会人は20日も会社休んで、しかも大麻所持で勾留なんて話、どう考えても社会復帰は無理でしょう。

マリファナ自体は僕は肯定的ですけども、実際にやるという話においてはそこまでのリスクを負ってでもぜひやったほうが良いものでは無いんですよね。そりゃ、Beatlesに始まり、サイケ、アンビエント、テクノ、ヒップホップ、レゲエ・・・等、それぞれの本当の良さを知るにはマリファナに於ける陶酔感を体験しなくては近づけないのは事実です。

けれども僕らは字幕付きの映画だって楽しめる民族ですからね。疑似でも良いんじゃないですか?代わりに酒でも食らってください。

 

余談ですけども日本の法律でマリファナを吸うこと自体は違法ではありません。極端な話、検査でマリファナの吸引が発覚しても、それで罪になることはありません。

なぜ違法に出来ないかというと日本には「護摩焚き」という文化があって麻の茎を燃やすんですけども、大麻の吸引を違法にしたら、神社にいる人全員逮捕ですからね。

まぁとは言っても、吸引した=所持していた、と同義なので徹底的に調べられるでしょうけどもね。

 

それからもう一つ。海外では合法になりつつあり、日本人でもこの機会に海外で体験してみよう、と思う人も多いかと思いますけども、というかそういう報告をたまにSNSで観たりしますけども

日本人である以上、海外で使用しても違法になります。

 

大麻取締法は、所持・譲り受け・譲り渡しの罪については、『刑法第二条の例に従う』(大麻取締法第24条の8)

 で、その刑法第二条ってなにかと言うと

第2条 この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯したすべての者に適用する。

 という事です。勘違いして海外で調子乗らないように。

 

マジでそこまで大したものでは無いので興味本位で社会的責任を取らなきゃいけないリスクは馬鹿らしいと思います。辞めておいたほうが無難です。

あと、うんこ漏らすかもしれませんので。

 

 

RAVE文化のお話

さて、話を僕が留学していた90年代に戻しましょう。当時僕が住んでいたニューヨークの片田舎でも「レイブ」が流行りつつありました。

まぁ僕はブリティッシュ・ロックが主食なのでそんなに詳しくはないのですが。

それまでのクラブ文化とどう違うかというと、レイブは決まった箱で行われることが無かった、という点。時には屋外だったり、時には廃墟の一室だったりと、許可を得ていない違法性の高いものだったので、地元のカレッジラジオなんかで「◯号線を◯◯から何マイル、そこを右折、そこから何マイル。更に右折して何マイル」みたいな暗号のような宣伝をするんですよね。

僕らは車に乗り込んで、ラジオを聞きながらそこまでたどり着くんです。スパイ映画みたい笑

 

会場につくと、ほぼほぼみんなドラッグを摂取した状態で人種問わず仲良くハシャイでいるんですが、普段の僕のライブ参戦をご存知の方なら納得だとおもうんですけども、僕って人一倍はしゃぐんですよね、今も昔も。

 

そうすると、しょっちゅう耳打ちされるんですよ「お前ドラッグ誰から買ったの?」つって。

 

やってねぇっての。

 

どうやらそういう会場には必ず数人のディーラーが居て、まぁ首から看板ぶら下げてるわけじゃないんで、みんな会場に着いたら「キマってそう」な奴に声かけて聞くんですよ。お前だれから買った?って。失礼甚だしいよな

 

で、そういうパーティーなので時々警察が来るんですよ。

で、僕は真っ先に捕まるんですよ笑

 

だからやってねぇっての。

 

何回かコレやられました。

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すげー!映画みたーーい!

言ってる場合かよ。

まぁ僕は本当に何も持ってなかったのでどうにもならなかったですけども、捕まった人達にあとで聞くと罰金150ドルくらいで済むそうです。

 

で、僕の時代はまだレイブの走りだった頃なので、掛かっていた音楽は、テクノ、ハウス、ハードコア、アンビエント、とかそのあたりだったと思います。

 

ちなみに僕もDJ回したことあるんですけども、好きでかけてたのはまぁこれは鉄板として

 

Primal Scream - Higher than the Sun [12"]

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The Orbなんかや、

 The Orb - Blue Room (Original Version)

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 ウケ狙いの歌モノだとThe Shamenとか 

The Shamen - LSI (Love Sex Intelligence)

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それからハッピーハードコアだと、アメリカの田舎でもこれは鉄板でウケましたね。

 

Smart E's - Sesame's Treet (12" Mix)

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まぁ長くなるのでこれはこの辺にしておいてですね。そういった屋外でのレイブを中心に捉えた集団が、バックパッカーとして世界を旅した時に、マリファナが宗教的に扱われているインドにスポットを当てて、大きなレイブを開くようになったんですよ。

ここでインドの音楽や楽器とテクノが融合するようになって、インドの都市「ゴア」からゴアテクノと呼ばれるようになったわけです。

 

Goa Party 1992 - Maharashtra Holi Party (morning)

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インドではマリファナはバングーと呼ばれ、シヴァ神への捧げ物だったり、またそのものが聖人カディールの霊が宿ると考えており、彼ら自身もまた宗教的な意味からバングーを消費する文化があります。

こういった行為(神と交信するートランス)から後々は全部「トランステクノ」と呼ばれるようになった記憶があります。

僕はずっと上であげたミグマシェルターの1stEPがものすごくインド色が強かったので「ゴア」

それから最近のミグマシェルターは

 

MIGMA SHELTER - Compression: Free

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トランスかな?って思ってます。まぁわざわざ分ける必要もないんですけどね。

 

日本のRAVE文化のお話

僕が帰国した頃に、一部でトランステクノが流行ってたんで友達に連れて行ってもらったんですけども、いやぁびっくりしました。

だってパラパラ踊ってるんだもん。

日本ってガラパゴスよね。日本のカレーはカレーであってカレーではないけど美味い。認める。パラパラは知らん。

で、これ書いて良いことかわからないので削除するかもしれないんですけども、Zeppみたいな大きな箱でもドラッグが黙認されていて、そこにしょっちゅう暴力団関係者が乗り込んでくるんですよ。

みんなが違法行為をしていることを良いことに、というか当然警察呼べるわけもないので、ゆすり、暴力、レイプが横行していてまさに地獄絵図。ラブアンドピースな米国と大違い。

僕は数回行って見切りつけました。

 

で、それとは別に、キチンと(?)海外風のレイブを主催しているグループがあったのですが、本国のヒッピーのように、より自然を求めて長野に集団で移住して(僕も何度か遊びに行きましたが)現地の湖の辺りなどでレイブを開催していました。

 

ついこの前かな?

kikitimes.com

あ、彼らじゃん。て思っちゃいました。まだやってたんだ。というかよく捕まらなかったよね。今まで。

 

RAVE文化の終幕

 当然の話ですけども、屋外で勝手にパーティーを開いた上に、ドラッグが蔓延しているとなると、警察が黙っていて良い訳ないのですけども、このパーティー自体を取り締まる法が無かったのでイギリスで「クリミナル・ジャスティス法」というのが可決されます。これがなんだか凄い法律でちょっと調べても翻訳でてこなかったんですけども

「反復するビート(repetitive beats)を聞いている数人以上の集団を逮捕できる」

というもの。

なんだそりゃ笑

ただこれによって大きなレイブが次々と潰れて行ったのは確かです。

この時期僕がカッコいいなと思ったのが、そういった体制に反対するDJがREPETITIVE BEATS REMIX EPという、そのままのタイトルのシングルを出して、イギリスらしいパンクな精神だなーと。

 

Retribution -- Repetitive Beats

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 このEPのなかでプライマル・スクリームがクラッシュの「Know Your Rights」お前の権利を知れ!という曲をカヴァーしてるので、まぁパンクでもあるんですけども。

 

MIGMA SHELTER というアイドル

って事で、僕はアイドルヲタクなのでアイドルの話させて頂きますが、僕の推しであった有坂玲菜さんがミグマシェルターに新メンバーとして参加するということで、どんな形にしろ僕も今後深く関わっていくのだろうなと。

まぁ今まで語ったこと全ての上に成り立っているトランステクノという楽曲が、果たしてアイドルというフィールドでどこまで需要あるんだかは別としても、ライブパフォーマンスとしてどう楽しめるかな?というのが僕の課題です。

そもそも僕はロック派なので先月末に解散した彼女の所属するゼアゼアゼアーズが全てにおいてパーフェクトだったんですよね。

ミグマシェルターの楽曲はめちゃくちゃ好きです。というか今の地下アイドルの楽曲群は本当に好みのタイプが多いのでそれなりに楽しんでいるのですけども、ライブってライブじゃないですか?

意味わかりますよね?つまりその場のその日の演者側からの圧倒的な空気を感じて圧倒されたいんですよ。

 

僕がキラキラ系のアイドル苦手なのはこの辺なんですよね。半分CDの音源口パクであまり熱の籠もってないダンスだったりで。

こちとらおっさんヲタク達は朝から上司に怒られ、下から突き上げられ、それでもライブがあるからって5時にいそいそと退社して、大汗かきながらライブ会場にたどり着いて言われるんですよ、

「おい!お前らもっと声出してけー!」

って。昼ぐらいに起きてきた地下アイドルに。

 

たまんねぇなおい!(ドM)

 

けれどもゼアゼアにはそれがあった。息を呑むような迫力があったんです。彼女らは「もっと声だしてー」なんてダサいことは一度も言わなかった代わりに、迫力でグイグイ推してきた。

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で、今僕は正直ミグマシェルターを愛せるか不安です。

とは言ってもミグマシェルターは初期のメンバーではミミミユ(ピンクの娘)を除いて残っておらず

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 彼女は一人復活を信じてブラジル(国ではなくてアイドルの名前です)と組んで二人体制でミグマシェルターの活動を続け

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っておい!!!!!!

服装だけt.A.T.u.じゃねーかよ!!!!

(伏線回収)

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で、つい先日、やっと6人の新体制が発表されました。

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戦闘力高そう(小並感)

 

なのでそのポテンシャルは未だ未知数だと思います。

 

ということでまだゼアゼアロスから立ち直れてませんけど、今後のミシェルに期待しています。

 

ではでは。

 

新体制ミグマシェルター新曲 Parade's End

soundcloud.com

勝手に地下アイドル最強だと思っているThere There Theresを本当に知ってもらいたかった。

僕はこの記事を書くにあたって今まで何度も下書きをし、そして何度も消してきた。

 

そもそもこのBlogを始めようと思ったきっかけがタイトルにある通りの動機であった。

ただ、突然一人のオタクが自分の好きなアイドルを知ってもらいたいと語りだした所で、それは単に酔狂者の戯言に過ぎす、見向きもされないことは承知していた。

だから僕はここまでたどり着くまでに散々遠回りをしてきたし、適当な言葉を紡ぎ、どうすれば伝わるかを真剣に模索してきた。

 

しかし、いくら考えた所でそんな都合の良い言葉など見つかるわけもなかったのだ。僕の拙い文章がそもそも彼女らの持つ芸術性を表現し、伝えることなど不可能だからだ。

 

僕は今、アイドルである彼女らを表現するのに「芸術」という言葉を使った。大げさに思われるかもしれないが、僕は彼女らのステージを本気で「舞台芸術」だと思っている。

 

THERE THERE THERESタナトスとマスカレード」

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静寂と激動。指先から表情まで一切気を抜くことのないパフォーマンスとそれを形作る地盤である音楽の質の高さ。各々のメンバーがそれぞれの感性で楽曲の意図を理解し、表現し、そして弛まない日々の鍛錬によって統合性が産まれ、そのバランスはまるで何か一つが欠けてしまえば脆くも崩れてしまうようなガラス細工のような危うさも持ち合わせている。

 

アイドル、という文化が多様化していることは皆さんもご存知だと思う。そして傾向としてメディアへの露出を念頭に置けば置くほどメディアミックス展開(CMやグラビア、バラエティ等)をせざるを得なくなり、当然ライブにおけるパフォーマンスの質は落ちてゆく。

しかし僕はそこに優劣の序列があるとも思っていない。ファンの要望が多様化するに従い、アイドルも多様化してきている、というだけの話だ。

 

ただ、そういった構造上の問題から、彼女たちのようなある部分に於いて他の追随を許さない表現力を持ったユニットが、日の目を見る機会が殆ど無いことを非常に残念に思うのである。

 

 

BELLRING少女ハートと言うアイドル

彼女たち「There There Theres」は2012年から2016年まで活動していた「BELLRING少女ハート(通称ベルハー)」というグループの後継グループだ。

 

ベルハーは基本的に60年代のレトロサウンドから同じく60年代、90年代のサイケロックつまりサマー・オブ・ラブ及びセカンド・サマー・オブ・ラブを基調に置いている。もっと平たく言ってしまえばドラッグ・カルチャーそのものだ。

 

 

BELLRING少女ハート - BedHead

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タイトルのベッドヘッドはもちろんアメリカのサイケロック代表格である、グレイトフル・デッドのファンの総称「デッドヘッド」のもじりであろう。

この下手くそで撚れた感じのヴォーカルが同時にサイケ感と少女性(アイドル性)を実にギリギリのラインで表していて、それまでアイドルとはほぼ無縁だった僕の心をガッチリと掴んでしまった。

 

と、同時にビートルズが中期以降、つまりはドラッグ・カルチャーに傾倒してから我々日本のようなドラッグ文化とは距離をおいた人種には少々理解され難いものとなったのと同じようにまた、彼女らの音楽はとてもわかり易いものとは言えなかったと思う。

 

この一連の悪ふざけの極北にあるのがこの曲

 

BELLRING少女ハート/WIDE MIND

www.youtube.com

僕の記憶が正しければ田中プロデューサーが「イエローサブマリンのような曲を好き放題やってみた結果」だそうだ。僕の中では名曲ではあるものの、演っている彼女らも観ている側も、一体なにが起こっているのかよく分っていない感じがとても好きだった。

 

とは言えベルハーはその4年間の歴史の中で純粋にロックとして秀逸な曲や

 

BELLRING少女ハート / low tide

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 フェスに於いて絶対的なアンセムとなりうるasthmaの様な名曲も残している。

 

 BELLRING少女ハート「asthma」

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There There Theresと言うアイドル

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ベルハーの崩壊後、そのメンバーの半数を入れ替えた2ヶ月の後、彼女らはゼアゼアゼアーズとして復活した。後継グループということでベルハーの曲も衣装もそのまま受け継いでいた、が、ベルハーに心底惚れ込んでいた僕からみたゼアゼアは全くと言っていい程別の存在であった。(冒頭のタナトスとマスカレードもベルハー時代の曲である)

田中プロデューサー曰く「基本的にはベルハーと変わらない、フロアの雰囲気が変わっただけ」だそうだが、僕にはそうは思えなかった。

 

まずベルハーの頃に感じていた、上手く歌うよりは感情を、小奇麗に見せるよりは爆発を、優先させるかのようなパフォーマンスは、全く真逆の物となっていた。

 

 

 Sunrise=Sunset - There There Theres

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言わずともボーン・スリッピーのオマージュであり、ベルハーのasthmaと対をなすような、フェスに於いてアンセムとなり得る可能性を秘めた名曲だと僕は思っているのだが、ベルハー時代のそれと比べても歌唱力や舞台としての魅せ方が格段に上だと、僕は思っている。とてつもなく壮大であり美しい。

 

下手な説明よりも一連のライブの流れを観ていただいた方が早いと思うので、どうぞリラックスして、好きなカクテルでも片手に観ていただきたい。

 

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1・ペリカン

2・NYLON FLAMINGO

3・There's something behind

4・白昼夢

5・SOIL

6・IKENIE

7・スナッキー

8・Sunrise=Sunset

9・Burnable Garbage

 

NYLONFLAMINGOや、SOILのような独特な世界観を持ったコアな部分を温めながらも、純粋なエモポップ・ロックとしても成り立っていて、サイケデリックな印象はかなり薄らいでいると思う。

これはアイドルとしてではなく、現代の「ロック」のあり方として、一つの完成された正解じゃないかと僕は真面目に思っているのだ。

そしてその現代ロックでは表現しきれない部分、つまりはアイドルでしか表現できない、彼女達によるダンスというパフォーマンスが一体となって、唯一無二の世界観がステージ上で美しさを放っている。

 

僕はこのグループが果てしなく好きだった。

心底愛していた。

 

僕はこの素晴らしさをどうにか伝えることが出来ないかと、このBlogを始めたのだが、結局言葉が見つからず、そしてこの日記でもそれは達成できずに、

ゼアゼアゼアーズは今月をもって、解散となってしまった。

 

 

僕は去年の終わりから今年の初めにかけて、持病がぶり返してしまい、行きたかったライブに行くことが出来なかった。

その後、僕の復帰後の写真、

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大丈夫、と言ってくれた彼女、

後で知ったのだが、このとき既に肋骨四本にヒビが入っているのである。

それを凄いね、偉いね、と思ってほしいのではない。

それを押し通してでも「魅せる」事に執着しつづけたメンバー達の生き様を、ライブ映像を通してみて頂きたいのだ。

 

地下アイドルファンをしていると、度々言われる事がある。

「身近な存在だから、応援したくなるんでしょ?」と。

 

冗談じゃない。彼女らは僕なんかの後押しなど無くても遥か上空で、輝き、羽ばたいていたのだ。

そしていつも僕を鼓舞してくれていた存在だったのだ。

 

僕と彼女たちの青春はここで一旦幕を閉じる。

僕は本当にThere There Theresを皆さんに知ってもらいたかった。

そして映像では伝わらない迫力を観ていただきたかった。

 

それではまた、いつかどこかで。

 

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